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Dropbox、Business向けの新機能「スマートシンク」「Paper」、ウェブサイトのUIと料金プランも一新
2017年1月31日 17:18
Dropboxは30日、ウェブサイトのデザインを一新し、Dropbox Business契約ユーザー向けの新機能「スマートシンク」と、これまでベータ提供していた「Dropbox Paper」正式版の提供を開始した。また、有償プラン「Dropbox Business」を3つの新プランに刷新した。
スマートシンク
スマートシンクは、これまで「Project Infinite」と呼ばれていたもので、Dropbox Businessアカウントでクラウドに保存したファイルにPCから直接アクセスできる機能。Windows 7以降とMac OS X 10.9以降に対応する。
従来のデスクトップ版Dropboxアプリと異なり、ローカルディスクの容量はファイルを使用するまで使用されない。Dropbox Businessの契約ユーザー向けに先行アクセス機能として提供を開始する。
スマートシンクを「チームフォルダ」の機能と併用すれば、チーム全体ですべてのファイルを使用した共同作業が行え、ファイルを一元管理可能になるとのこと。管理対象デバイスにファイルを同期するか、クラウドのみに保存するかを設定できる管理者向けツールも提供される。
Dropbox Paper
Dropbox Paperは、2016年8月よりオープンベータとして提供されていたが、21カ国語での正式提供が開始された。画像や動画、音声などを貼り付けたドキュメントをウェブブラウザーやスマートフォンアプリで作成・編集できるクラウドサービス。日本語でのドキュメント作成も可能で、ユーザーごとに閲覧やコメント、編集に関する権限を設定してドキュメントの共有や共同編集が行える。
タスクリストの作成時には期日を設定できるほか、チーム作業をプロジェクトとしてまとめて1カ所から共有できる。また、リリース済みの管理機能「AdminX」に加え、電子情報開示(eDiscovery)や情報漏えい防止(DLP)用の追加のコントロールである「Paper API」をセキュリティパートナー向けに近日中に提供するという。
このほか、Dropbox PaperのAndroid/iOSアプリを数カ月後にアップデートし、モバイルでのオフライン機能を実装するという。
インターフェースのリニューアル
Dropboxウェブサイトのリニューアルでは、共有ファイルをいつ誰が表示したかを確認できる「閲覧者表示機能」が導入された。共有後に共有相手が行った操作も追跡できるため、進捗をメールでやり取りせずにプロジェクトの進行管理が可能になるという。
また、個人用アカウントとビジネス用アカウントを区別しやすくなったほか、チームのDropboxファイルとPaperドキュメントの更新に関するフィードが統合されて表示される。この新しいインターフェースは、Dropbox Businessチームに先行アクセス機能として提供される。
Dropbox Businessの新プラン
Dropbox Businessで新たに提供される料金プランは、いずれも5ユーザー以上で、1ユーザーあたり月額1500円または年額1万5000円で2TBのストレージと共有・共同作業ツールが利用できる「Standard」、1ユーザーあたり月額2400円または年額2万4000円で必要に応じた容量と、高度な管理や監査、インテグレーションの機能を提供する「Advanced」、拡張可能なカスタムソリューションと個別サポートが必要な大企業向けで、価格は個別見積もりとなる「Enterprise」の3つで構成される。
なお、Dropbox Businessの従来ユーザーには、すべての新機能を追加料金なしで提供するとのこと。
Dropboxの共同創立者でCEOのドリュー・ハウストン氏は、「Dropboxは根本に『チーム』を念頭に置いたツールに生まれ変わる。同期機能を見直し、あらゆるファイルに関するコラボレーションを刷新し、新たにPaperを導入する。これは、ドキュメントの枠を超えて共同作業を可能にする新たな機能だ」と述べている。