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Dropbox、クラウドのファイルを同期せずにローカルで表示する「Project Infinite」

 Dropboxは26日、企業ユーザー向けの公式ブログで、デスクトップアプリ向けの新機能「Project Infinite」を発表した。対象ユーザーや提供時期については未発表。対応OSはWindows 7以降とMac OS X 10.9以降。

 Project Infiniteは、クラウドストレージ上にしかないファイルやフォルダーをローカルのPCでも表示するもの。実体がないファイルを操作した場合に、自動的にダウンロードされてファイルの操作を継続できるもの。Windows 8.1におけるOneDriveの「プレースホルダ」と同様の機能と言える。

 Project Infiniteが利用可能な環境で、WindowsのエクスプローラーやMac OS XのファインダーでDropboxの同期フォルダーを表示すると、ローカルに同期されているファイルには緑色のチェックマークが、Dropboxのクラウドストレージ上にしかないファイルには灰色のクラウドマークが付いた状態で表示される。ファイルをダブルクリックすると「同期中」を示す青いマークが表示される。クラウドマークが付いたファイルのプロパティを確認すると、サイズは0バイトと表示される。

 これまでは、ユーザーがDropbox内のフォルダーから同期対象を選んでローカルPCと同期していた。このとき、すべてのファイルを表示するには、すべてのフォルダーを同期する必要があった。Project Infiniteの機能により、そのコードネームの通り、ハードディスクの空き容量が不足しているタブレットなどの環境でも、「無制限」にファイルの有無やファイル名などを確認して、必要なものだけを同期できることになる。

(岩崎 宰守)