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Google、「ハングアウト」を企業向けのメッセージングサービスとビデオ会議システムに再編

企業向けクラウドサービス「G Suite」に位置付け

 Googleは9日、コミュニケーションツール「ハングアウト」を、メッセージングサービス「Hangouts Chat」とビデオ会議システム「Hangouts Meet」に再編し、新たに企業向けクラウドサービス「G Suite」の1つと位置付けることを発表した。

 Hangouts Chatは、プロジェクトごとに作成したグループのメンバー間でテキストベースのコミュニケーションが行えるグループチャットサービス。G Suiteと連携し、Googleドライブのドキュメントや写真、動画を共有できる。

 また、チャットからボットを呼び出すことも可能で、機械学習技術と自然言語処理技術により、Googleカレンダー上で会議の予定を自動的に設定する機能を提供する「@meet」が利用可能。また、Google App Scriptを利用したサードパーティー製のボットもサポートする。G Suiteのユーザーであれば、「Early Adopter Program」を通じ、すでに利用が可能。

 Hangout Meetは、URLリンクから参加できるビデオ会議サービス。リンクは、メールやGoogleカレンダーの招待からリンクを共有でき、最大30人のユーザーがウェブブラウザーやモバイルアプリから会議に参加できる。「G Suite Enterprise」ユーザーであれば、インターネット接続が利用できない場合に、専用電話番号から会議に参加することも可能。全画面でのプレゼンテーションモードも搭載する。

 Googleは2016年、機械学習ベースの画像認識技術とAIベースの対話型アシスタント機能「Googleアシスタント」を利用できるメッセージングアプリ「Google Allo」と、電話番号だけで1対1のビデオ通話が行えるアプリ「Google Duo」をコンシューマー向けにリリースしている。