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“写真泥棒”にならないための法律&マナー、「アサヒカメラ」4月号より連載、第1回は「SNS時代の著作権」

 株式会社朝日新聞出版は、写真の引用による“無意識”な著作権侵害を避けるための法律・マナーについて解説する新連載「写真好きのための法律&マナー」を、カメラ・写真誌「アサヒカメラ」2017年4月号より掲載開始すると発表した。

 連載は計12回、毎号8ページにわたり掲載する。第1回は「無断使用と引用の境界線」がテーマ。「まとめサイト問題から考える『SNS時代の著作権』」と題して、引用に関する6つの注意点について著作権問題に詳しい福井健策弁護士が解説する。

 引用に関する注意点として、1)未公表の著作物は引用できない、2)自分の作品との明瞭な区別、3)自分の作品がメイン(主従関係)、4)引用する必然性と関連性、5)改変禁止、6)出典の明記――を挙げており、それぞれイラスト付きで説明する。

 例えば、「友人が旅先で自分を撮った写真が送られてきたので、自分のSNSにアップした」というケースでも、厳密に言えば著作権に気を配らねばならないなど、撮影愛好家でなくとも気を付けたいポイントだという。

 アサヒカメラが2017年2・3月号に掲載した「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」は反響を呼び、2号連続の完売を達成。一方で「行き過ぎた著作権意識は肖像権問題と同様、写真文化の醸成を阻むことになりかねない」としており、新連載を開始するに至ったという。

 アサヒカメラ2017年4月号は、3月20日発売。価格は980円(税込)。

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  • アサヒカメラ 2017年4月号