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Mastodon専用ウェブクライアント「Naumanni」、UEIとグルコースがGitHubで公開

 分散型SNS「Mastodon」専用ウェブクライアント「Naumanni(ナウマン)」を株式会社UEIと株式会社グルコースが共同開発し、17日にGitHubで公開した。

 Naumanniは、Mastodonの複数インスタンスに対応したウェブクライアント。「統合タイムライン」で複数のインスタンスをまとめて表示できるほか、「統合ローカルタイムライン」「統合連合タイムライン」「統合通知タイムライン」などを選択して表示し、発言や通知、ローカルタイムラインもインスタンスごとに分けて表示することができる。

 また、SMSライクなダイレクトメッセージ機能を採用。ダイレクトメッセージが通常のリプライにまぎれて分かりにくく、会話の流れが追いづらい標準のMastodonクライアントの問題を解消しているという。

 また、Mastodonでは、インスタンス間の通信は秘匿化されているが、インスタンスの管理者であれば、ユーザー間のダイレクトメッセージを盗み読むことができてしまう。こうしたダイレクトメッセージを公開鍵暗号によりエンドツーエンドで暗号化するメッセージ送受信機能を、6月10日に実装予定。

 UEIとグルコースでは、Mastodonのウェブインターフェースについて「インスタンスに強く依存し、細かい使い勝手が悪い」としており、こうした問題を解決するためにNaumanniを開発したとしている。名前はナウマン象(Palaeoloxodon naumanni)に由来するという。

 Naumanniのサーバーへのインストールは、dockerにより容易に行えるほか、Mastodon本体と同様にdockerで簡易的な管理が行えるとのこと。