マンガ“ネタバレサイト”の運営者ら、著作権法違反の疑いで逮捕

“ネタバレサイト”著作権法違反事件の押収物

　「週刊少年ジャンプ」など株式会社集英社のマンガ雑誌に掲載された「ONE PIECE」「東京喰種 トーキョーグール:re」などの内容を無断配信していた“ネタバレサイト”の運営者ら計5人が摘発されたことを、一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会（ACCS）が7日、発表した。ACCSによると、ネタバレサイトとは、発売前のマンガ雑誌に掲載されたイラストやせりふ、あらすじなどをウェブサイトやブロクなどで無断公開しているサイトのこと。

　「ジャンプ感想ネタバレあらすじまとめ速報」などを通じて無断配信していた秋田県の男性（31歳）と女性（33歳）を、秋田県警と熊本県警の合同捜査本部が7月29日、著作権法違反（公衆送信権侵害、出版権侵害）の疑いで逮捕した。ネタバレサイトのアフィリエイト広告で、2014年9月から2017年7月までの間に少なくとも3億円近くの収益を得ていたという。

　「ワンワンピースまとめ速報」を通じて無断配信していた沖縄県の男性（30歳）、鳥取県の女性（23歳）ら計3人を、熊本県警・鳥取県警の合同捜査本部が9月6日、同じく著作権法違反（公衆送信権侵害、出版権侵害）の疑いで逮捕した。男性らは、ネタバレサイトを運営するにあたり、発売前に雑誌を入手してデジタルデータ化する者、サイトの記事を作成する者、別のサイトの監視を行う者で役割分担をしていたという。また、2012年5月から2017年7月までの間に、アフィリエイト広告で少なくとも7400万円近くの収益を得ていたという。なお、警察では、発売前にマンガ雑誌を提供していた店舗も関係先として捜査を進める予定だとしている。