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「macOS High Sierra 10.13」では脆弱性43件を修正

脆弱性を修正した「macOS Server 5.4」「iCloud for Windows 7.0」もリリース

 Appleは25日、Mac用OSの最新バージョン「macOS High Sierra 10.13」をリリースした。各種の機能強化に加え、脆弱性43件を修正している。

 43件の脆弱性は、NTPの10件、ファイルの6件、SQLiteの5件、zlibの4件、IOFireWireFamily、libc、libexpatの各2件など。うちIOFireWireFamily、カーネル、SQLiteの各1件は、アプリケーションがシステムやカーネルの権限で任意のコードを実行できる可能性のあるもの。libcの2件と、AppSandbox、CFNetworkプロキシの各1件は、サービス拒否(DoS)攻撃が可能となるものとされている。

 macOS High Sierra 10.13では、iOSと同様、フラッシュストレージに最適化されたファイルシステム「AFS(Apple File System)」を新たに採用しているほか、画像フォーマット「HEIF」、動画フォーマット「HEVC」を新たにサポートした。このほか、グラフィックスAPIも「Metal 2」にアップグレードされている。また、「Safari 11」「Siri」「写真」「メール」などのアプリも機能強化されている。

 macOS High Sierra 10.13へのアップグレードが可能なのは、OS X Lion 10.8以降の環境で、MacBook/iMacのLate 2009モデル以降、MacBook Pro/Mac mini/Mac ProのMid 2010モデル以降、MacBook AirのLate 2010モデル以降。

 このほか、FreeRadiusにおける脆弱性2件を修正した「macOS Server 5.4」と、WebKitの脆弱性21件、SQLiteの脆弱性1件を修正した「iCloud for Windows 7.0」もあわせてリリースしている。