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楽天からの“本物”メールを識別できるアイコン、「Yahoo!メール」で表示開始

他の企業・団体からの参加希望も受付中

 ヤフー株式会社は10月30日、「Yahoo!メール」において、特定の企業・団体の公式ドメインから送信されたメールに企業ロゴなどの“ブランドアイコン”を表示する取り組みを開始した。なりすましメールを判別しやすくなり、利便性と安全性を向上できるとしている。ブランドアイコンの表示に対応するのは、PC/スマートフォン向けのウェブブラウザー版、Android/iOSアプリ版。

 まずは、「楽天市場」「楽天カード」など楽天グループの70以上のサービスから送信された来た正規メールに「R」アイコンを表示。なお、ヤフーから送信されるメールについては、従来より「Y!」マークを表示することで対応している。

 この取り組みは、フィッシングメールで偽サイトに誘導し、ユーザーのクレジットカード番号などの個人情報を詐取する攻撃に対しての対策になる。送信ドメイン認証技術「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」を利用し、正当な送信元から送られているかを判断する仕組み。Yahoo!メールでは2013年より、「ROBINS(事業者等総合情報基盤)」に登録済みの企業・団体の公式ドメインから送信されたメールに「安心マーク」を表示する仕組みを導入していた。

Yahoo!メール上に表示される「安心マーク」

 これまで楽天グループではYahoo!メール上での安心マークの表示に非対応だったが、メールサービスのセキュリティについてヤフーと情報交換を行う中で、ブランドアイコンの表示に対応するようになったという。

 なお、Yahoo!メールにてブランドアイコンの表示を希望する企業は、専用のフォームから申し込みが必要。同サービスの掲載基準に沿い、「事前審査の上で掲載が妥当と判断したもののみ掲載する」としている。