.euドメイン、キリル文字・ギリシア文字に対応へ


 欧州委員会は、欧州連合(EU)のトップレベルドメインである「.eu」の登録について、キリル文字およびギリシア文字を含めて、EUで採用される23の公用語のいずれでもドメイン名の登録を可能にする予定であると発表した。

 現状の.euドメインでは、キリル文字及びギリシア文字でのドメイン名登録は不可能となっている。また、ラテン文字を採用するチェコ語では42文字中27文字しか利用できず、リトアニア語でも32文字中23文字しか利用できない。欧州委員会では、全言語での登録を可能にすることにより、インターネットビジネスの展開をより促進する意味合いもあるとしている。

 .euドメインは、2008年には約300万件の登録がなされている。登録開始から3年が経ち、ビジネスツールの1つとしての認知度も上がっているという。加盟国が27カ国に増えた今、特に新規加盟国などからの利用価値は高いと考えられており、今回の登録言語の拡張につながったようだ。

 また、.euドメインの登録料は2007年に10ユーロから5ユーロに引き下げられており、2008年にはさらに4ユーロに引き下げられたことが、登録数の増加につながっているという。特に東欧での登録数の伸びが大きく、ポーランドでは2006年から2008年にかけて149%の増加を示したという。リトアニアでも同時期に142%増を示している。


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(Gana Hiyoshi)

2009/6/29 13:59