ネット犯罪者目線で手口を告白、実話をもとにした短編動画


「サイバー犯罪者たちの告白」

 トレンドマイクロは13日、ネット犯罪の実話をもとにしたショートムービー「サイバー犯罪者たちの告白」を公開した。映像を通じてネット犯罪の手口を理解してもらうことが狙い。映像の各所に用語解説を入れるなど、セキュリティに詳しくないユーザーでも理解できるという。

 「サイバー犯罪者たちの告白」に収録されているストーリーは「セキュリティソフト詐欺」「豚インフルエンザ」「メモリーカードで無差別テロ」「犯罪地獄に変わったオークションサイト」の4話。いずれも実話をもとに撮影されたもので、犯罪者の視点から最新のネット犯罪の手口が紹介されている。

 例えば「セキュリティソフト詐欺」では、路上駐車中の車に偽の駐車禁止シールを貼り付ける手口を紹介。駐車禁止シールを模した偽のシールには「Webで手続きをしてください」と記載されている。この指示に従った車の所有者は不正サイトに誘導され、偽セキュリティソフトを購入するように促されるという。

 トレンドマイクロではこのほか、セキュリティを啓発するコンテンツを作成するために、個人ユーザーの不正プログラム感染被害体験談の募集も開始した。同社は、「被害体験を共有することで、より多くの方に不正プログラムの感染防止を訴えていくことが狙い」とコメントしている。


関連情報

(増田 覚)

2009/7/13 15:42