「楽天トラベル」詐欺事件、2005年の情報流出事件とは「無関係」


楽天が7月15日付で「本日の報道について」と題してコメント

 楽天は15日、「楽天トラベル」で詐欺事件が発生し、容疑者が逮捕されたとの報道に関してコメントを発表した。

 「一部の報道では、2005年7月に発覚した元出店店舗の従業員が起こした不正アクセス事件の際に持ち出された情報との関連をいだかせるような表現が見受けられますが、当時の情報にはお客様のIDおよびパスワードは含まれておらず、今回の事件とは関係はありません」としている。

 「楽天トラベル」で発生した詐欺事件の容疑者は、「クレジットマスター」とみられる手口で他人のカード番号を入手。他人のIDおよびパスワードを使って、ホテル代金を決済していたと報じられている。

 新聞報道などでは、この容疑者は、「楽天トラベル」の会員情報が入ったCD-ROMを暴力団関係者から入手したと供述していると報じている。また、一部報道では、2005年の「楽天市場」元出店店舗従業員による不正アクセス事件で流出した個人情報との関わりの可能性に言及している記事もあったため、楽天では今回、当時の事件との関係を否定するコメントを出した。

 なお、楽天では今回の詐欺事件に関して警察の捜査に全面的に協力してきたという。ただし、「楽天トラベル」のID・パスワードの流出の可能性などについて、楽天広報室は現時点では「捜査にかかわることであるため、コメントは差し控える」としている。


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(永沢 茂)

2009/7/16 11:05