スパムの約1%がマイケル・ジャクソン関連、ウイルス付きも


 シマンテックは、6月のスパム動向をとりまとめた月例レポート(7月号)を発表した。6月のスパムメールの割合は、メール全体の約90%を占めた。マイケル・ジャクソンの訃報などが目立ったが、大きな増加はなかったという。

 シマンテックによると、現時点で、スパムメールの約1%がマイケル・ジャクソン関連。一方、バラク・オバマ大統領の就任時は、大統領関連のスパムの割合が100日間で最大2%にまで達したという。マイケル・ジャクソンの話題が注目を集める限り、今後も増加していくと思われるため、「マイケルの名が入ったメッセージには特に警戒が必要」としている。

 マイケル・ジャクソン関連スパムの件名としては、「Remembering Michael Jackson - the King of Pop; Transformers」(ポップの王様マイケル・ジャクソン追悼)、「Who killed Michael Jackson?」(誰がマイケルを殺したのか?)、「Jackson is still alive: proof」(ジャクソンはまだ生きている:証拠はこちら)といったものが多かったという。

 ウイルスを添付した手口も確認されており、「Michael songs and pictures.zip」という添付ファイルに「MichaelJacksonsongsandpictures.doc.exe」というワームが含まれており、これを開封するとユーザーのPC上で実行される。このほか、マイケル・ジャクソンのコンサートチケットを扱うロンドンの業者を名乗り、チケット代金の返金のために個人情報を要求するメッセージもあるという。

 このほか6月は、Twitterからの招待状を装ったフィッシングの手口が、5月に引き続き急増。招待カードだとして「Invitation Card.zip」というファイルが添付されてくるが、これは大量メール送信ワーム「W32.Ackantta.B@mm」ということが判明しているという。

 また、画像スパムのメールが引き続き目立っており、メッセージ容量が大きい画像スパムの増加により、メールインフラへの負担が懸念されるとしている。


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(永沢 茂)

2009/7/16 19:35