シマンテックは、5月のスパム動向をまとめた月例レポートを発表した。メール全体に占めるスパムメールの割合は90%に上ったという。特に画像スパムが6.5%を占めるなど増加傾向にあり、ピーク時には週間平均で最大21.9%にまで達したとしている。
また、マイクロブログサービス「Twitter」のユーザーをターゲットにした、手っ取り早く稼げるとうたう「Make Money Fast(MMF)」スパムや出会い系サイトのスパムが多く出回っていたという。
MMFスパムは、「Risk-Free Twitter Profit Software(Twitterで安全に儲けるためのソフトウェア)」キットを提供するといった内容で、ユーザーに氏名、メールアドレス、クレジットカード番号などの個人情報を入力させるWebページに誘導する。
件名には「Twitter Guru Reveals All On Video(Twitterの神様がビデオのすべてを公開)」「Use Twitter to make money(Twitterで儲けよう)」などと記載されていた。
また、Twitterのアカウント情報を入力させる出会い系サイト「Datetwit」へ誘導するスパムも出回っていたと指摘。これらはスパム対策フィルターを回避するために、メッセージには合法のコンテンツが記載されていた。
シマンテックでは、「スパマーは人気の高まっているTwitterの評判を利用して攻撃を仕掛けることによって、ユーザーを罠に落とし込もうとしている」とコメントしている。
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MMFスパムから誘導されるWebページ
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Twitterのアカウント情報を入力させる出会い系サイト
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関連情報
■URL
6月のスパムレポート(英文、PDF)
http://eval.symantec.com/mktginfo/enterprise/other_resources/b-state_of_spam_report_06-2009.en-us.pdf
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・ 画像スパムが再流行の兆し、シマンテックが報告(2009/05/14)
( 増田 覚 )
2009/06/12 14:08
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