マイクロソフト、日本語版のSilverlight 3開発ツールを無償提供


 マイクロソフト株式会社は7月16日、Webブラウザ向け最新プラグイン「Silverlight 3」対応の開発ツールとして、「Microsoft Visual Studio 2008 Service Pack 1 用 Silverlight 3 Tools 日本語版」(以下、Silverlight 3 Tools)と、「Silverlight 3 ソフトウェア開発キット 日本語版」(以下、Silverlight 3 SDK)を提供すると発表した。いずれも、同社Webサイトから無償でダウンロードできる。

 Silverlightは、Webブラウザ上でリッチインターネットアプリケーション(RIA)を実現するためのプラグインソフト。最新のSilverlight 3では、メディア配信機能が強化されたほか、GPUによる再生支援をサポートした。また、Webブラウザの外でアプリケーションを実行できる仕組みも新たに用意された。

 今回、マイクロソフトから提供されるのは、開発ツールキットであるSilverlight 3 SDKと、Visual Studio 2008 SP1向けのアドオンであるSilverlight 3 Tools。Silverlight 3 Toolsは、無償の開発環境「Visual Web Developer 2008 Express SP1」でも利用可能なほか、開発者ランタイムやSilverlight 3 SDKも含んだパッケージになっている。

 なお、Silverlight 3対応アプリケーションのユーザーインターフェイスを設計するデザインツール「Microsoft Expression 3 日本語版」については、2009年秋の提供開始を予定するとのこと。

 また今回、開発ツールの提供開始にあわせて、SBI リクイディティ・マーケット、エムオーテックス、日本デジタルオフィス、ブレイニーワークス、ヤフーといった国内企業5社が、Silverlightを活用した新サービスやアプリケーションの展開を表明した。このうちエムオーテックスは、セキュリティ製品「LanScope Cat」でSilverlightを活用し、Webコンソールの操作性の劇的な向上を図るとしている。


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(石井 一志)

2009/7/16 20:38