オウケイウェイヴ、中国語版Q&Aサイト「OKWave China」を開始
中国語版Q&Aサイト「OKWave China」 |
オウケイウェイヴ、中文産業、青山データセンターの3社は28日、オウケイウェイヴの運営するQ&Aサイト「OKWave」を通じた中国へのQ&A事業に関する包括的な業務提携を締結し、中国語(簡体字)によるQ&Aサイト「OKWave China」の正式サービスを開始した。
「OKWave China」は、オウケイウェイヴがベータ版としてテスト公開してきた「OKWave 中国語版」を元に、中国人が利用することを意識したトップページのUIとデザインに改修。日本への旅行・留学などを検討している日本に興味のある中国人や、日本在住の中国人、中国語のわかる日本人などをターゲットとして、日本に関する質問を中国語で行えるサイトを展開する。
同時に、中国に関する質問を日本語で行える「教えて!中国なんでもQ&A」も開設。こちらは中国に興味のある日本人や中国在住の日本人、日本語のわかる中国人などがターゲットとなり、「OKWave China」と併設することで、日中双方に関わりのあるユーザーを集める。
3社は共同で「OKWave China」の利用増によるサイト規模の拡大を図るため、マーケティング、機能追加、コンテンツ開発などを行う。中文産業は、日本で最多の発行部数を持つ中国語新聞「中文導報」を発行しており、その影響力を活かして日本在住の中国人コミュニティに対して働きかけを行う。また、青山データセンターは北京に拠点を持っており、中国在住の日本人コミュニティに対して働きかけを行う。
(左から)中文産業の羅怡文社長、オウケイウェイヴの兼元謙任社長、青山データセンターの保津章一社長 |
オウケイウェイヴの兼元謙任代表取締役社長は、OKWaveを始めたきっかけについて、自身がかつて韓国籍だったことでいじめられたことから、「人や国同士でも、ちょっとした誤解や間違った認識が、しなくてもいい戦争やいがみ合いにつながっている。お互いを助け合う暖かい気持ちが、世界を救ってくれるのではないか」と考えたと説明。「まずはアジアを代表する2国、日本と中国の橋渡しができることを嬉しく思う。Q&Aの助け合いを海外にも拡大していきたい」として、2010年には同様のサービスを10言語、100カ国での展開を目指すとした。
また、将来的には「翻訳ボタン」を設けて、日本・中国の双方のユーザーが質問しあえるサービスなども検討しているが、現時点では機械翻訳の精度も低いため、当面は日本語・中国語が理解できるユーザー間でのQ&Aコミュニティを展開していくという。
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(三柳 英樹)
2009/7/28 19:23
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