4~6月バナー広告出稿、住宅関連情報やソフトウェアが上位に


 ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は25日、2009年度第1四半期(4月~6月)のインターネット広告出稿の動向をまとめた。PC向けバナー広告の推定広告費は約442億円だったほか、モバイル向けのピクチャー広告(バナー広告と同等)は約71億円。同社は「推定方法の違いや自社広告も含んだ推計値のため単純に比較はできないが、PCの広告費はモバイルの約6倍」としている。

 広告出稿の業種別(大分類)シェアは、PCでは「IT業種」が39.8%、「製造業」が15.3%で、両業種で過半数を超えた。一方、モバイルでは「IT業種」が61.6%を占め、「製造業」を合わせると全体の約4分の3。特にモバイルは、「IT業種」中分類の「モバイルコンテンツサービス」が39.2%を占める結果となった。

 自社広告を除くバナー広告の推定広告費上位を商品種類別にみると、PCは「住宅関連情報」「ソフトウェア」「普通自動車」の順。モバイルは「書籍・コミック」「趣味・娯楽(携帯ゲームなど)」「着せ替え・待ち受け・文字・デコレーション素材」「音楽関係」などの携帯コンテンツが上位を占め、この4商品種類で全体の過半数(52.2%)に達した。

 また、自社広告を除いたバナー広告の推定広告費上位の広告主としては、PCが「マイクロソフト」「ディーエイチシー(DHC)」「リクルート」「サントリー」「本田技研工業」の順。モバイルでは「インフォコム」「エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ」「Bbmf」など、モバイル関連企業が上位に並んだ。


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(増田 覚)

2009/8/26 11:00