Google Chromeの拡張機能が準備完了、ただし開発者向け


 米Googleは9日、Webブラウザ「Google Chrome」の拡張機能(エクステンション)について、開発者向けに準備が整ったと発表した。

 Google Chromeのオープンソース開発プロジェクト「Chromium」ではエクステンション機能を見ることができたが、今回、開発者向けチャンネルでデフォルトで利用できるようになったことで、将来のベータ版に向けて準備が整い始めたことがわかる。

 現在公開されているサンプルエクステンションは、Gmailの未読件数を表示する「Gmail Checker」、Googleリーダーへの簡単登録ができるボタン、Chromiumビルドステータスを表示する機能の3点のみとなっている。

 開発チームでは今回、エクステンションの基盤インフラとセキュリティを最重点にシステムを公開した。エクステンションをインストールする場合、信頼する開発者からのもののみをインストールするよう注意を促している。

 現在、ユーザーインターフェイスは原始的な形であり、将来ベータ版などに移行する場合、ユーザーインターフェイスが改良される可能性が高いとしている。

 Firefoxでは、多大な資産を持つ拡張機能が大きな目玉機能となっており、このことが多くのユーザーがFirefoxを使い続ける要因になっていると思われる。それに対抗する意味でも、Google Chromeの拡張機能の一歩前進は大きなニュースと言えるだろう。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/9/10 11:00