「Google Docs」で約2万ファイルの一括圧縮エクスポートが可能に


 米Googleは26日、「Google Docs」に複数ファイルの圧縮エクスポート機能と、既読・未読表示機能を追加した。

 複数ファイルの圧縮エクスポート機能によって、Google Docsの複数のドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションなどを1つのZIPファイルにまとめて、一括ダウンロードできるようになった。まとめられるZIPファイルの最大容量は500MB。これは、平均的な大きさのファイルに換算すると約2万ファイルだとしている。

 エクスポートしたいファイルを選択した上で、「その他の操作」メニューから「Export」を選ぶと、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションなどをそれぞれどのファイルフォーマットに変換するかを選択するメニューが現れる。例えばドキュメントの場合、Microsoft Word、OpenOfficeドキュメント、PDFなどから選択できる。

 さらに「続ける」をクリックすると、ファイルの圧縮が始まる。大量のファイルを圧縮する場合は時間がかかるため、準備ができたら通知するように指定することもできる。その場合、圧縮作業が完了すると、まとまったZIPファイルをダウンロードできるリンクがメールで送られてくる。それ以外の場合はその場で圧縮作業が完了し、ZIPファイルのダウンロードを開始できる。

 このようなエクスポート機能は、Googleが推し進めている「Data Liberation Front」プロジェクトが開発した。これは、同社サービスのユーザーのデータをエクスポートしやすくすることにより、ユーザーの利便性を高め、同時にGoogle社内におけるサービス改良への動機付けとするために行われているプロジェクトだ。

 もう1つの新機能である既読・未読表示機能では、未読ドキュメントをボールドフォントで表示するようになった。

 特に新しく登録されたドキュメントは「New!」という赤い文字で注意が促される。また、一度は既読にしていても、他のユーザーがドキュメントをアップデートした場合には、自動的に表示が既読から未読に変わり、題名がボールドフォントで表示されるため、情報を見過ごす危険性が減少している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/27 11:29