Windows 7搭載PCの注目度、VAIOの一人勝ち? 価格.comのPV調査


Windows 7パッケージ版全体のPV推移
メーカー別ノートパソコンPV推移

 カカクコムは28日、商品などの価格比較・口コミ情報サイト「価格.com」におけるWindows 7一般発売の影響について、ページビュー(PV)などの動向をとりまとめた。

 価格.com内のWindows 7パッケージ版に関するのページのPVは、9月下旬以降1日あたり1万PV程度で推移していたが、10月15日ごろから上昇しはじめ、Windows 7の一般発売日である10月22日には1日8万PVを突破した。しかしピークは一瞬で、すぐに減少傾向を示すが、カカクコムによると、これはWindows 7パッケージ版の販売が絶好調なためだという。

 パッケージ製品のラインナップの中で売れ筋ランキング1位の「Windows 7 Home Premium アップグレード版ファミリーパック」の取り扱い店舗数は、10月21日に価格.comにおいて9店舗あったが、直近では2店舗にまで急減した。品切れした店舗が増えていることを意味しており、これに伴って関連ページのPVも減少したのだという。

 また、同パッケージの最安値価格の推移を見ると、10月に入ってからは2万円台前半で安定していたが、直近では、取り扱う店舗の減少(供給の減少)を受けて値上がり傾向をみせ、2万5000円を超えている。「こうした現象は、人気のある商材で、安値で販売している店舗で品切れを起こしたときなどに見られるものであり、ここからも、Windows 7のパッケージ販売がきわめて好調であることがわかる」としている。

 このほか、価格.comのノートパソコンとデスクトップパソコンのカテゴリにおける8月から10月にかけてのPV推移もグラフ化しており、昨年の状況と比べ、「2009年のこの時期の盛り上がりは相当なものだった」としている。ただし、例年であれば「秋冬モデル」が発表される時期に、今年はWindows 7を控えて各メーカーとも発表を行わなかったことから、夏商戦の冷え込みを考えれば「ほぼ、差し引きゼロということなのかもしれない」と指摘している。

 なお、Windows 7搭載ノートパソコンのメーカー別PV推移では、ソニー(VAIO)がトップで、2位の東芝(dynabook)にダブルスコアに近い差を付けている。注目ランキングのトップ10にランクインしている今秋の新製品も、ネットブックを除けば、VAIOしかないという。Windows 7の一般発売でノートパソコン、デスクトップパソコンともに注目度が高くなっているが、価格.comでは「実際に注目を集めているのはソニー1社のみという状況」だとしている。


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(永沢 茂)

2009/10/28 17:43