「お名前.com」のレンタルDNSに障害、3万3000件に影響


 GMOインターネットは11月30日、ドメイン名登録サービス「お名前.com」で提供しているレンタルDNSサービスとドメイン名転送サービスが、11月27日から28日にかけて障害が発生してサービスが利用できなくなったことについて、経緯を公表した。

 「お名前.com」では、ドメイン名を登録したユーザーに対して、DNSの各種レコードを設定できるレンタルDNSを無償で提供しているほか、メールやWebを別のアドレスに転送する「転送Plus」サービスを提供している。

 今回の障害は、11月27日午後5時30分頃に発生し、11月28日午前6時30分頃に復旧。この間、レンタルDNSと転送Plusのサービスで名前解決ができず、ユーザーが設定したドメイン名のWebサーバーにアクセスできないなどの問題が起こった。この障害は、サービスを利用している、3万3000件のドメイン名に影響があったという。

 GMOインターネットによれば、この障害の原因は、通常の数十倍のDNSサーバーへのアクセス集中により、DNSサーバーの処理遅延および一時停止が発生。また、過負荷状態により、一部データに不整合が発生したという。

 障害対応としては、サーバー増強の緊急メンテナンスを行い、不整合データの修復処理を実施し、現状を回復。サービスは利用可能となったが、さらなる増強作業の実施のため、DNS設定・転送Plusの申し込みや設定内容変更については、12月7日午後0時まで停止するとしている。

 GMOインターネットでは、今後1カ月以内をめどにDNSサーバーおよびネットワーク環境のさらなる拡充を順次行うと説明。今回の件を厳粛に受け止め、今後このようなことがないよう、安定したサービス提供に努めていくとしている。


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(三柳 英樹)

2009/12/1 14:09