「bit.ly Pro」テスト開始、企業などの独自ドメインでURL短縮


「bit.ly Pro」では、トラフィックデータを一覧できるリアルタイムダッシュボードサービスも提供(bit.ly公式ブログより画像転載)

 URL短縮サービス大手の米bit.lyは14日、企業などの独自ドメインでURLを短縮できるサービス「bit.ly Pro」を、一部Webサイトに向けて提供し始めたと発表した。現時点でNew York Times、Wall Street Journal Digital Network、TechCrunchなどを含む24社が参加している。

 独自ドメインによるURL短縮サービスを利用するメリットはいくつかある。例えば、New York Timesは「nyti.ms」という短縮URLを使用するため、読者はクリックする前にどのWebサイトが表示されるかをあらかじめ判断できる。これは、bit.lyのサービスを利用しながら、企業がブランド価値を維持するために役立つだろう。

 また、URL短縮サービスが危険なサイトへの誘導に悪用される恐れは常に存在するため、bit.lyはマルウェア対策サービスも提供しているが、独自ドメインを利用することは、信用を担保する意味合いも持つだろう。

 さらに「bit.ly Pro」では、利用企業が自社へのbit.lyトラフィックデータを15秒ごとに更新して一覧できるリアルタイムダッシュボードサービスも提供する。これにより、どのURLが人気があるかや、Twitter、Facebook、MySpace、メール、SMS、インスタントメッセンジャーなどにどのように共有されているかを把握できる。

 「bit.ly Pro」は現在、一部の大規模・中規模サイトやブロガーに対して無料ベータテストとして提供されている。将来的にはさらに多くのサイトが利用できるようにしたい考えで、関心のある顧客には連絡を取るよう求めている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/16 11:26