「Google Voice」Webアプリ公開、iPhoneやPalmなどに対応
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米Googleは26日、「Google Voice」のWebアプリケーションを公開したと発表した。ブラウザーを利用することによって、iPhone OS 3.0以上、Palm WebOS、Nokia S60、Windows Mobileから利用できる。これまでは携帯端末向けに、AndroidとBlackBerryには専用のアプリケーションが用意されていた。
「Google Voice」は、米国限定で提供されている電話集約サービス。ユーザーの「Google Voice」ナンバーにかかってくる電話を、指定した複数の固定電話や携帯電話などに転送できる。低料金の国際電話、無料のテキストメッセージの送受信も可能だ。ボイスメール機能、ボイスメールメッセージを音声認識によってメールのように文書で読める機能もある。また、Google Accountとの連動によって、Google Contactとも連携している。
「Google Voice」アプリケーションに関しては、iPhoneアプリとしてApp Storeに登録することを米Appleが認めず、GoogleとAppleとの間で論争の火種になったことが記憶に新しい。この問題は、米連邦通信委員会を巻き込み、一時期は蜜月関係であった両社の対立を露わにする結果となった。なお、Apple側は登録を認めなかったのではなく、現在も審査中であると主張している。その後、Googleはスマートフォン「Nexus One」を発売し、iPhone発売元であるAppleとの競合関係が強まっている。
しかし今回、GoogleがiPhoneアプリとしてではなく、Webアプリケーションとして「Google Voice」アプリケーションを公開したことにより、この問題は現実的には解決したといえる。
「Google Voice」アプリケーションは、HTML5の新機能を利用する。例えばAppCache機能の利用によって、ユーザーデータがローカルに保存され、ネットワークに接続されていない状態でも「Google Voice」を利用できる。
特にiPhoneで利用する場合、Webアプリケーションの利点を生かし、「Inbox」「Compose SNS」「Dialer」などをショートカットとしてホームスクリーンに登録できるため、利便性が増す。
ただし、Webアプリケーションであるため、iPhoneのアドレス帳と連動させることはできず、Google AccountのGoogle Contactと連動させて使用することになる。
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(青木 大我 taiga@scientist.com)
2010/1/27 12:15
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