米国の「Google Maps」で自転車ルート検索が可能に


 米Googleは10日、米国の「Google Maps」において、自転車のためのルート検索が可能になったと発表した。この機能を利用するためには、ルート検索画面から「Bicycling」を選べばよい。


自転車ルートの検索結果例。「Bicycling」レイヤーにより、自転車専用道路などがわかる地図表示になっている検索されたルートは、公園の中の自転車専用道路などがあるルートを優先していることがわかる

 Google Mapsではすでに公共交通機関、車、徒歩によるルート検索が提供されていた。今回追加された自転車のルート検索では、自転車の特性を考慮し、自転車専用道路や自転車レーンのある道路、交通量が少ない道路、坂道が少ないルートを選択するようになっている。ルートの到達時間予測は、坂道などによる疲労具合も考慮。地図上に表示されたルートをマウスドラッグすることで、即座にルートを検索し直すことも可能だ

 地図の「Bicycling」レイヤーを選択することで、自転車向けの情報をまとめて見ることもできる。道路が色分けされており、濃い緑色は自転車専用道路を、薄い緑色は自転車レーンのある道路を、緑色の点線は自転車レーンはないがサイクリストに勧められる道路を示している。

 Googleは、自転車ルート検索を実現するために、非営利団体のRails-to-Trails Conservancyと提携。全米150以上の都市の自転車道路に関する情報の提供を受けた。現時点でこの機能は、ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンノゼ、マウンテンビュー、シアトル、バンクーバーなど、北米150都市で提供されている。また、携帯電話向けのGoogle Mapsでも提供を検討している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/11 11:32