BIGLOBE、Twitterのデータ分析サービスを企業向けに開始


(日次推移)複数テーマでの分析例

 NECビッグローブ(BIGLOBE)は5日、企業向けの口コミ分析サービス「感°(かんど)Report」で、Twitterに書き込まれた評判に関する情報を分析する新メニュー「ツイッターデータ分析サービス」の提供を開始した。料金は月額10万5000円から。

 「ツイッターデータ分析サービス」は、NEC中央研究所が開発したデータストリーム処理技術を適用することで、1日あたり約500万件の投稿の解析を実現。約500万件という数値は、BIGLOBEが2010年3月末時点で調査した、Twitterに日本語で投稿された1日のつぶやき数だという。

 また、ブログ分析で得られたノウハウやテキスト解析技術も活用。省略語などの表現にも対応することで、短文の中に含まれるテーマを抽出して、評価の変化までを集計できるとしている。加えて、元投稿と引用部分を分けて計測するため、反応の伝搬状況や投稿者のフォロワー数を加味した影響度も把握できるとした。

 提供メニューは、月額10万5000円からの「モニタリングサービス」と、月額21万円からの「レポーティングサービス」の2種類。モニタリングサービスでは、商品名や企業名といった1テーマを対象に、Twitter上の話題を分析した集計サマリーとデータを提供する。サマリーには、ポジティブおよびネガティブの割合なども含まれる。

 レポーティングサービスでは、Twitterをビジネスに活用する企業に対して、投稿データの分析に加えて、話題の発生源や波及状況の視覚化、評価の要因や論調の変化などの分析データを提供する。月額21万円からの「ベーシック」では1テーマ、月額42万円からの「スタンダード」では3テーマが対象。スタンダードに関しては、競合比較にも対応する。

 NECビッグローブでは、「ツイッターデータ分析サービス」に関して、2011年度末までに広告代理店やPR会社、製造・流通業などのBtoC企業を中心に100社への導入を目指す考えだ。

 このほか、同サービスの基盤を活用したサイト「ついっぷるトレンド」を開設した。同サイトでは、Twitterで現在盛り上がっている話題に加え、期間ごとに話題を集めたことがらをランキング形式で紹介する。


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(村松 健至)

2010/4/5 14:24