ニコ動アンケート、ネットで知人ができたことが「ある」は4割超


 ニワンゴは4月21日、動画共有サービス「ニコニコ動画(9)」のユーザーを対象に実施したアンケート調査「ネットの人との出会いについて」の結果を公表した。調査には「ニコニコ動画」のアンケートシステム「ニコ割アンケート」を利用し、4月20日19時30分に実施。約200秒間で6万7808件の回答が寄せられた。

ネットで知人ができたことが「ある」は4割超

知人ができた人のうち、知り合うきっかけはオンラインゲームが最多

 「ネット上ではじめて出会った人と、定期的にコミュニケーションをとるような知人になったことはありますか」との設問には、「ある」が42.2%、「ない」が57.8%で「ある」が4割を超えた。男女別では、「ある」と答えた男性が39.0%なのに対して、女性は50.3%と半数を超え、男女で大きな差が見られた。

 また、上記設問で「ある」と回答した人を対象に、どのようなネットサービスを通して知人ができたかを複数回答で尋ねたところ、「オンラインゲーム」が47.6%で5割弱と最多。次いで、「SNSサービス」29.8%、「ブログサービス」22.3%、「匿名掲示板」12.6%の順となった。

 ここでも男女で大きな傾向の違いがあり、女性は「SNSサービス」32.8%、「ブログサービス」31.7%、「オンラインゲーム」31.1%と続く。これに対して男性は、「オンラインゲーム」55.8%、「SNSサービス」28.3%、「ブログサービス」17.6%となり、男性ではオンラインゲームで知人ができるユーザーが多いことがわかる。


ネットで知人を作るメリットは「趣味の合う知人を見つけやすい」

 「ネット上で知人が出来たことがある」と回答したユーザーに、知人を作るのにネットを利用するメリットを尋ねたところ、「趣味の合う知人を見つけやすい」が70.5%と、7割を超えた。「日頃出会えないような人と出会うことができる」43.3%、「日頃の知人にはできない話も話せる」41.3%と続く。

 逆に「ネット上で知人が出来たことがない」と回答したユーザーに、ネットで知人を作りたいと思うかを尋ねた設問では、「まったくつくってみたいと思わない」20.6%、「あまりつくってみたいと思わない」20.1%で、の「つくってみたいと思わない」とする層があわせて40.7%と4割を超え「非常につくってみたいと思う」8.2%、「ややつくってみたいと思う」24.9%の「つくってみたいと思う」とする層33.1%を上回った。

メリットは、「趣味の合う知人を見つけやすい」。恋愛・結婚に至る例も

 ネットで知り合った人と直接会ったことがあるかどうかについては、「ある」が32.8%、「ない」が67.2%となった。男女別では、「ある」という選択肢について、女性39.3%、男性30.3%で、ここでも女性が男性を9.0ポイント上回り、女性の方が知人作りにやや積極的な傾向があることがわかった。

 年代別では、「ある」という選択肢について、10代以下が20.7%であるのに対し、30代は47.3%と半数近くに上り、20%近くの差が見られた。

 また、直接会ったことがある人にどのようなきっかけで会うことになったかを尋ねた設問(複数回答可)では、「メールやSNSで直接連絡を取り合って」59.3%、「オフ会などに参加して」46.0%、「興味のあるイベントへの参加をきっかけにして」24.5%の順となった。

 また、直接会ったことがある人にネット上の知人との関係について尋ねたところ、「本名を知らない知人がいる」65.6%、「勤め先や通学先などの所属を知らない知人がいる」54.2%、「今後会う機会はなさそうだがネット上での交流は続いている知人がいる」50.5%など、実名や所属などを知らないまま、ネット上で交流を続けたり実際に会ったりといった交友関係を築いているケースが多い。しかし一方で、「恋愛関係になった知人がいる」28.8%、「結婚に至った知人がいる」8.6%と、恋愛関係から結婚に至る例も少なくないことが伺える。


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(工藤 ひろえ)

2010/4/21 19:24