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Google、Wi-Fiの通信内容を「意図せず」収集〜謝罪して運用を停止


「ストリートビュー」撮影専用車(写真は、日本で使われている車両)

 米Googleは14日、街中に存在するWi-Fi無線LANネットワークの通信内容を「ストリートビュー」撮影専用車で収集していたことを認め、謝罪した。今後、「ストリートビュー」撮影専用車でWi-Fiに関連するあらゆるデータの収集を中止するとしている。

 欧州では、「ストリートビュー」に対する反発が強まっている上に、4月に入ってから、Googleが「ストリートビュー」撮影専用車でWi-Fi関連データを収集していることが明らかになり、大きな社会的懸念となっていた。

 Googleはこうした世論の懸念を受け、公式ブログにおいて4月27日、収集しているWi-FiデータはSSIDやMACアドレスなどに限定されること、これらのデータは位置情報を確定するための「Geo Location API」のために使用されていることなどを説明していた。

 しかし今回、Googleはその説明が一部誤っていたことを認め、釈明した。

 Googleの説明によると、5月5日ごろにドイツの監査当局 であるData Protection Authority(DPA)が、「ストリートビュー」撮影専用車が収集しているWi-Fiデータの監査を求めてきたため、Googleが改めて内容を精査したところ、以前の説明と異なり、Wi-Fiの通信内容の一部まで収集していたことが明らかになったという。

 ただし、収集していたのは、パスワードで保護されていないWi-Fi無線LANネットワークの通信内容であり。パスワードで保護されている場合は収集されていない。また、撮影専用車は走行しており、チャンネルを5秒間に1回自動的に切り換えながら進むため、収集されたデータは通信内容の一部に過ぎないとしている。

 Googleでは、「プロジェクトリーダーたちは、通信内容のデータを求めてはおらず、それを使用する意図も持っていなかった」と釈明している。

 Googleはこの問題を受け、「ストリートビュー車両の使用を停止し、データをGoogleのネットワーク上に隔離してアクセス不能にした。我々は、このデータできるだけ早く削除したいと願っており、許可を得るために、関係各国の政府当局と折衝中だ」とコメントしている。

 Wi-Fi関連データの収集に関しては、「懸念を生じさせたことを踏まえ、我々はストリートビュー車両によるWi-Fiネットワークデータの収集を完全に中止することが最良であるとの結論に達した」としている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/5/17 11:53