米国の音楽市場でAmazonが存在感増す、iTunes Storeは不動の首位


 調査会社の米NPD Groupが、2010年第1四半期の米国音楽市場販売調査の結果を公開した。

 AppleのiTunes Storeは、全音楽小売業者の中で28%のシェアを取り、1年前から4ポイント増加。1位の座を不動のものとしている。AmazonとWalmartは、同率2位の12%だった。Amazonは、2009年第1四半期よりも3ポイント押し上げた結果、2位の座を獲得した。

 なお、全音楽市場の中でデジタル販売が占める割合は40%だったとしている。この調査では、デジタル音楽ダウンロード12件をCD1枚と換算している。

 デジタル音楽ダウンロード販売だけをみると、iTunes Storeのシェアは2009年第1四半期以来ほとんど変わらず70%だった。同じ期間にAmazon MP3は4ポイント伸ばし、12%となった。Amazonは数字を一切明らかにしていないが、Android端末でAmazon MP3が人気を集めていることが関係している可能性もある。

 CD販売では、Walmartが17%で首位、Best Buyが14%で2位。Amazonは2ポイント伸ばし、11%で3位だった。

 これらの結果、Amazonはデジタル音楽ダウンロードとCD販売の双方の分野でシェアを着実に伸ばしている様子がわかる。

 NPD Groupによるこの調査は、13歳以上の米国の消費者が対象で、CD、デジタル音楽、携帯ダウンロード、携帯着メロの販売データが含まれている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/5/27 12:19