バッファロー、2.4GHz/5GHz両用の11a/b/g/nハイパワー無線LANルーター



無線LANルーター「WZR-HP-AG300H」

 株式会社バッファローは16日、同社無線LAN製品「AirStation」シリーズのフラッグシップモデルとして、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANルーター「WZR-HP-AG300H」を7月上旬に発売すると発表した。希望小売価格は1万3600円(税別)。

 最大300Mbps(規格値)の11n(2.4GHz/5GHz)のほか、最大54Mbps(理論値)の11a(5GHz)および11g(2.4GHz)、最大11Mbpsの11b(2.4GHz)を混在使用できるのが特徴。PCやゲーム機などには汎用性の高い2.4GHzの11g/nを、デジタルテレビのワイヤレス化による映像視聴など安定した高速通信が必要なものには電波干渉の少ない5GHzの11a/nで電波を使い分けられるとしている。

 本体サイズは、35×165×158mm(幅×高さ×奥行き、アンテナ/スタンド含まず)で、重量は約350g。上部に2本の可変アンテナを装備しており、それぞれ水平方向270度/垂直方向90度の範囲で向きを調整して受信感度を改善できる。可変アンテナを折りたためば、本体と一体化したようにスマートに設置できる。電波出力も強化し、ハイパワー機能により、既存モデルと比較して2倍以上の速度向上を実現したとしている。

 無線LANセキュリティは、WPA2-PSK(AES/TKIP)、WPA-PSK(AES/TKIP)、WPA/WPA2 mixed PSK、WEP(128ビット/64ビット)、Any接続拒否、MACアクセス制限などに対応。AES/TKIP/WEPの混在使用も可能だ。

 有線LANポートは、LAN側(4ポート)/WAN側(1ポート)ともにギガビットイーサに対応。ルーター/ブリッジの自動切り替え機能を搭載しており、ネットワーク環境のルーター機能の有無を自動判別して切り替わる。本体スイッチによる手動切り替えも可能。

 USBハードディスクポートを搭載しており、ここに接続したUSBハードディスクドライブやUSBメモリーをNASとして利用できる。USBハブ(セルフパワータイプ)を介せば、最大4台までUSBストレージを認識する。

 このほか、節電機能も備えており、曜日・時間帯ごとの電源オン・オフをはじめ、無線LAN機能のオン・オフ、有線LAN機能の速度、LEDランプのオン・オフなどを細かく設定できる。

 「WZR-HP-AG300H」単体のほか、USB無線LAN子機「WLI-UC-AG300N」とのセット「WZR-HP-AG300H/U」も8月上旬に発売する。希望小売価格は1万7800円(税別)。


「WZR-HP-AG300H」の側面(可変アンテナを折りたたんだ状態)USB無線LAN子機「WLI-UC-AG300N」とのセット「WZR-HP-AG300H/U」




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(永沢 茂)

2010/6/16 15:12