大日本印刷、国内最大級の電子書店サイトを今秋開設


 大日本印刷株式会社(DNP)と子会社CHIグループ株式会社は8日、約10万点のコンテンツを揃えた国内最大級の電子書店サイト(名称未定)を今秋開設すると発表した。PCやスマートフォン、読書専用端末など、あらゆる表示端末向けにコンテンツを販売する。

 CHI子会社の株式会社図書館流通センターが運営するオンライン書店「bk1(ビーケーワン)」と連携するほか、今後はDNPグループの丸善、ジュンク堂、文教堂などの書店との連携も進める。電子書店事業を通じて、5年後に500億円の売り上げを目指す。

 また、電子書店サイトのオープンに向けて、紙の書籍の制作から、POD(プリントオンデマンド)による製造、電子出版コンテンツの制作・配信までをワンストップで提供する「ハイブリッド制作ソリューション」体制を強化し、出版社に提供する。

 制作した電子出版コンテンツは、DNPの新電子書店での販売に加え、DNPのグループ会社で電子書籍の取次事業を行う株式会社モバイルブック・ジェーピーを通じて、他の電子書店にも流通させることで、出版社に多くの販売機会を提供するという。

 DNPではこのほか、電子出版コンテンツの保管・管理支援サービスや、著作権管理・印税支払い業務支援サービス、電子書籍販売サイトの構築・運用支援サービスなど、電子出版ビジネスに関わる業務をトータルに支援し、出版社のビジネス拡大を支援する考え。


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(増田 覚)

2010/7/8 11:55