国内における職場からのポータル利用者数、GoogleがYahoo! JAPANに迫る


 ネットレイティングス株式会社は18日、国内ポータル上位5サイトの利用状況についての調査結果を発表した。首位のYahoo! JAPANは家庭・職場からの利用者数合計で2位のGoogleを大きくリードしているものの、職場からの利用に限れば、GoogleがYahoo! JAPANに迫っているという。また、5サイトの中では、マイクロソフトのMSN/Windows Live/Bingが、職場での利用者数比率が高いこともわかった。

 調査は、Nielsen Onlineのインターネット利用動向調査サービス「NetView」の7月のデータに基づいたもの。日本国内における家庭と職場のPCからのアクセスを対象としている。

 これによると、家庭と職場からの利用者数(非重複)は、Yahoo! JAPANが5093万9000人でトップ。インターネット全体の国内利用者数が5744万6000人のため、日本のインターネット利用者の9割近くがYahoo! JAPANを利用していることになる。

 2位のGoogleは3622万5000人、3位のgooは2698万1000人、4位のMSN/Windows Live/Bingは2363万6000人、5位の@niftyは2502万4000人。


2010年7月における、ポータル上位5サイトの家庭と職場のPCからの利用者数(ネットレイティングスのプレスリリースより)

 職場からの利用者(職場・家庭の両方から利用している人を含む)は、Yahoo! JAPANが1590万7000人、Googleが1330万3000人、gooが1099万2000人、MSN/Windows Live/Bingが1040万7000人、@niftyが971万2000人だった。

 職場からのインターネット利用者全体は1720万4000人のため、そのうちの92%がYahoo! JAPANを利用していることになり、職場においても高い支持を得ている。しかしGoogleも77%に上り、Yahoo! JAPANに迫っていると指摘している。

 また、MSN/Windows Live/Bingの利用者全体における職場からの利用者数(職場・家庭の両方から利用している人を含む)の比率は44.0%で、これは5サイトの中で最も高かった。ニュースや、各サービスのトップページの利用が多いという。以下は、gooが40.7%、@niftyが38.8%、Googleが36.7%、Yahoo! JAPANが31.2%。

 なお、7月における日本の家庭・職場からのインターネット総利用時間は744億7492万1000分で、総ページビューは1613億3142万PVだった。このうち職場からの利用時間は300億8843万4000分で、全体の40.4%を占める。また、ページビューは732億960万PVで、45.4%を占めていた。

 このことからネットレイティングスでは、日本全体のインターネット利用状況を把握するためには職場におけるより精緻で網羅的な利用状況データが不可欠だとし、NetViewの職場での調査モニターを従来の700人から2200人に増員(登録ベース)。また、レポート対象ブランド数も従来の約8倍の1200以上に、レポート対象ドメイン数を1400以上に拡大した。なお、家庭の調査モニターは4万人(登録ベース)。


2010年7月における、日本国内の家庭と職場のPCからのインターネット利用状況(ネットレイティングスのプレスリリースより)




関連情報


(永沢 茂)

2010/8/18 14:35