「Google リアルタイム検索」専用トップページ新設、スレッドモードも搭載


 グーグル株式会社は27日、TwitterやGoogle Buzzのつぶやき、ブログの最新投稿など、リアルタイムな情報を検索できるサービス「Google リアルタイム検索」について、専用のトップページを新設するとともに、場所による絞り込み、スレッドモードでの表示などの新機能を追加した。

 Googleのリアルタイム検索は、2009年12月に米国で提供開始したのを皮切りに、2010年2月には日本でも開始されるなど、すでに以前より提供されている。ただし、これまではウェブ検索の絞り込み機能の1つという位置付けであり、利用するには通常のウェブ検索を行った後、検索結果ページの左ペインにある「アップデート」をクリックすることで表示するようになっていた。

 それが今回、「http://www.google.co.jp/realtime」(日本版の場合)という専用のトップページを新設し、直接、リアルタイム検索を行えるようにした。なお、検索結果じたいはどちらの経路で行っても同じだという。


「Google リアルタイム検索」専用トップページリアルタイム検索結果画面の例。「場所を指定」で絞り込みが可能になった

 これにあわせて新機能の追加も行った。まず、つぶやきのGPS位置情報をもとに、場所による絞り込み検索を行える機能を追加。リアルタイム検索結果ページの左ペインにある「場所を指定」をクリックし、地名を入力することで絞り込める。

 また、Twitterでは返信機能を使ってメッセージをやりとりしながら議論が行われることも多いが、検索結果だけでは誰が誰につぶやいているのかなど流れが把握しにくいため、これに対応する「スレッドモード」を搭載。検索結果にリストアップされた各つぶやきに「スレッド全体」リンクがある場合、これをクリックすることで「○○○さんへの返信のスレッド」として一覧できる。

 さらに、指定したキーワードに一致する検索結果をメールで通知してくれるサービス「Google アラート」とも連携。「Google アラート」の登録画面で「アップデート」を選択することで利用できる。興味のあるトピックに関するつぶやきも定期的にチェックできるようになったわけだが、今のところ頻度の設定は最大でも「1日1回」となっている。「Google アラート」の登録画面へは、リアルタイム検索結果ページ下部に表示される「○○○のメール アラートを作成」リンクからもアクセスできる。


「スレッドモード」での表示例(Google Japan Blogより画像転載)「Google アラート」の登録画面

 グーグルのプロダクトマネージャーである倉岡寛氏は、Twitterなどでユーザーがいつでもどこからでも情報発信できる環境になってきたことで、それに伴い検索のニーズも変化しているという。例えば地震などが発生するとすぐに検索されるなど、リアルタイム検索の重要性を指摘した。特に日本では携帯電話文化が反映されており、検索件数は米国のほうが多いものの、リアルタイム検索の割合は日本のほうが高いとしている。

 なお、リアルタイム検索は世界40言語のサービスで利用可能だが、場所の絞り込みとスレッドモードは今のところ日本語、英語、ロシア語、スペイン語のみとなっている。


ビデオ会議で新機能について説明した、グーグルのプロダクトマネージャー倉岡寛氏リアルタイム検索のあゆみ




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(永沢 茂)

2010/8/27 12:48