Sony、「Google TV」採用のインターネットテレビを米国で発売


 米Sonyは12日、Googleが提唱するテレビ向けのプラットフォーム「Google TV」を採用し、1台でテレビ視聴、アプリケーション、インターネットコンテンツを楽しめる「Sony Internet TV」を発表した。同日、米国市場で予約受け付けを開始し、16日に発売する。

 「Google TV」は、テレビ視聴画面にオーバーレイ表示する形で検索ボックスを表示し、テレビ番組やウェブサイトを一括して検索することが可能。OSにはAndroidを採用し、Android向けアプリが動作するほか、スマートフォンとの連携機能などを備える。

Sony Internet TV(左)とSony Internet TV Blu-ray Disc Player

 Sony Internet TVは、「Google Chrome」およびIntelのAtomプロセッサーを搭載し、インターネットやテレビ番組を素早く検索し、簡単にエンターテインメントコンテンツや必要な情報へのアクセスが可能としている。

 機能面では「Dual View」により、テレビの視聴をしながら、見ている番組についてツイートをしたり、スポーツの試合結果を確認したり、関連の動画をインターネットから検索できる。

 Sonyのビデオ配信サービス「Video On Demand powered by Qriocity」を利用できるほか、CNBC、Napster、NBA、Netflix、Pandora、Twitter、YouTubeなどのアプリケーションがプリインストールされている。

 また、コンテンツへのアクセスをより簡単にするためにブックマーク機能を搭載。2011年初めには、Androidマーケットからのアプリケーションのダウンロードが可能になる予定。

 このほか、QWERTYキーボード付き「RFリモートコントローラー」により、マウス操作やコンテンツ検索、検索キーワードの入力、テレビ本体およびテレビに接続された機器の操作が可能。今秋にAndroidマーケットからダウンロードされる携帯端末専用アプリケーションにより、Android携帯端末をリモコンとして使える。

 Wi-Fiも内蔵し、家庭内ブロードバンドネットワークに接続できる。これに加えて、システムアップデートにより、将来的にも機器のファームウェアを更新し、新しい機能を追加するなど常にアップグレードした状態で使えるとしている。

 製品ラインナップは24V型の「NSX-24GT1」が599.99ドル、32V型の「NSX-32GT1」が799.99ドル、40V型の「NSX-40GT1」が999.99ドル、46V型の「NSX-46GT1」が1399.99ドル。また、ブルーレイディスクプレイヤー内蔵型の「Sony Internet TV Blu-ray Disc Player」として「NSZ-GT1」を399.99ドルで販売する。

 米国の「Sony Style」および「Best Buy」のオンラインストアでは12日に予約受け付けを開始。Sony Styleの各店舗では16日から発売開始予定、Best Buyの各店舗でも順次販売を開始する。


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(増田 覚)

2010/10/13 12:02