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Shareユーザーの2割・2万人以上が児童ポルノコレクターとの調査結果


 ネットエージェント株式会社は22日、ファイル共有ソフト「Share」で児童ポルノ画像・ファイルを収集しているコレクターが2万人以上存在するとの独自調査結果を発表した。Shareのユーザー(ノード)全体が約10万人規模のため、2割以上に相当するとしている。

Shareのノート数および児童ポルノコレクター数の推移。9月27日ごろからノード数が減少しているようにも見えるが、曜日によりPCの電源が入っているかどうかでも変動するため、誤差の範囲内という(ネットエージェントの発表資料より)

 調査では、Shareの「クラスタ」設定に基づきカウントした。具体的には、児童ポルノ画像の流通によく用いられるピンポイント的な“特殊クラスタワード”のほか、一般的に児童ポルノを示すと考えられる用語を計25種類ほどリストアップ。それらをクラスタワードとして設定しているユーザーを、児童ポルノコレクターとみなしている。

 ただし、調査はあくまでもクラスタワードに基づいたものであり、実際にファイルの中身まで確認したものではない。漫画やアニメなど、児童ポルノには該当しないファイルが目当てのユーザーも含まれている可能性がある。

 ネットエージェントが公開した推移グラフによると、10月3日時点のShareにおける児童ポルノコレクター数は2万4978人で、Shareユーザーの22.5%にあたる。

 9月27日・28日にファイル共有ソフトによる児童買春・ポルノ禁止法違反の一斉取り締まりが全国で行われ、18人が摘発されたとの報道があったが、推移グラフには、その前後で特に影響は出ていないようだ。

 2009年11月、Shareによる著作権法違反事件の一斉摘発が行われた際には、Sahreのノード数の減少が観測されたが、今回はそのような“抑止効果”は見られなかったわけだ。

2009年11月の著作権法違反事件の一斉摘発の前後のShareノード数の推移(ネットエージェントの2009年12月4日付発表資料より)

 ファイル共有ソフトにおける児童ポルノの流通にフォーカスした分析をネットエージェントが行ったのは今回が初めて。「Winny」「Perfect Dark」など他のファイル共有ソフトにおける分析結果がないために比較はできないが、Shareにおける2割・2万人以上という数字の大きさについては同社でも驚いているという。

 ウェブにおける児童ポルノ流通の取り締まりが厳しくなり、ISPなどにおける対策も進んでいる中で、児童ポルノの流通手段が他になくなり、ファイル共有ソフトへ移行していることも考えられる。ネットエージェントでは、ウェブ上の児童ポルノ対策と同時に、ファイル共有ソフトについても対策を講じないと意味がないのではないかと指摘している。


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(永沢 茂)

2010/10/22 15:35