ソニー、TwitterやSkypeが使える「ブラビア」新機種、スマホがリモコンに


 ソニーは20日、液晶テレビ「ブラビア」の新製品として4シリーズ13機種を発表した。全機種でネットワーク機能を充実させたとしており、TwitterやSkypeに対応するほか、日本でも26日よりサービスが開始されるソニーの映像配信サービス「Video On Demand powered by Qriocity」も視聴できる。

 ラインナップは、3D対応のスタンダートモデルという位置付けの「EX720シリーズ」が60V型、55V型、46V型、40V型、32V型の5機種、同じく3D対応のスタンダートモデルで40Wのスピーカーシステムを搭載した「EX72Sシリーズ」が46V型、40V型、32V型の3機種、3D非対応の「EX420シリーズ」が32V型、26V型、22V型の3機種、「CX400シリーズ」が32V型と22V型の2機種。2月20日より順次発売する。価格はオープンプライスだが、市場推定価格は、EX720シリーズが16万円前後(32V型)から、EX72Sシリーズが18万円前後(32V型)から、EX420シリーズが7万円前後(22V型)から、CX400シリーズが6万円前後(22V型)から。

EX72Sシリーズの46V型モデル「KDL-46EX72S」EX420シリーズの32V型モデル「KDL-22EX420」(ホワイト)

 TwitterやSkypeには、春に予定しているソフトウェアアップデートで対応する予定だ。Twitterアプリでは、テレビ番組を見ながら画面右側にツイートを表示できる。キーワード検索機能も備えており、視聴中の番組に関するツイートを表示するといったことも可能。ダイレクトメッセージの送受信も行える。

 Skypeは、ブラビアやPCのSkypeユーザー同士でビデオ通話や音声通話が行えるほか、携帯電話や一般電話とも低料金で音声通話が可能。なお、Skypeを利用するには別売りのマイク内蔵カメラ「CMU-BR100」が必要。価格などの詳細は、ソフトウェアアップデートに合わせて告知するという。

別売りのマイク内蔵カメラ「CMU-BR100」

 インターネットによる動画視聴については、「<ブラビア>ネットチャンネル」を通じて行える。Video On Demand powered by Qriocityのほか、YouTube、DMM.TV、U-NEXT、アクトビラ ビデオ・フルなどに対応している。

 ネットワーク機能としてはこのほか、パーソナルクラウドサービス「Life-X」との連携も強化した。Life-Xで管理している写真をリモコン操作で閲覧できるようにしたという。また、mixiやPicasaウェブアルバム、Flickr、フォト蔵の写真も閲覧できる。

 リモコンのボタンを押すだけで、番組やCMで流れている楽曲をGracenoteのデータベースで参照できる「TrackID」機能を搭載したのも特徴。

「TrackID」機能による楽曲情報

 スマートフォンとの連携機能も用意する。Android端末およびiPhone向けに無償提供するアプリ「Media Remote」により、スマートフォンをブラビアのリモコンとして使えるという。例えばYouTubeでキーワード検索する際などの文字入力が簡単に行えるようになるほか、TrackID機能もスマートフォンを振るだけで検索開始できるようになっている。

スマートフォンアプリ「Media Remote」のリモコン機能

 ネットワークインターフェイスは、10BASE-T/100BASE-TXのLAN端子を備えるが、USB端子も1~2系統備えており、別売りのUSB無線LANアダプター「UWA-BR100」を接続すれば無線LAN接続も可能。LANを介してDLNA対応機器に保存されたコンテンツを視聴できるソニールームリンクにも対応する。また、USB接続した外付けハードディスクへの録画機能も搭載している。

 CX400シリーズ2機種を除く11機種では、リモコンに搭載されているFeliCaポートにより、Edyやおサイフケータイを使ってアクトビラの有料コンテンツの決済が可能。また、Edy、nanaco、WAONの残高照会・利用履歴確認と、Suicaの残高照会が行える「電子マネービューワー」を新たに追加した。


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(永沢 茂)

2011/1/20 20:04