対象にする図書館を自由に組み合わせて横断検索、「カーリルローカル」公開


 図書館横断検索サイト「カーリル」を運営するNotaは1日、プログラミングの知識が不要で図書館資料の横断検索サービスを構築できる「カーリルローカル」を開始した。利用は無料。

 Google、Yahoo! JAPAN、mixiのいずれかのアカウントでログインし、検索対象に加えたい図書館を選ぶだけで、自分用にカスタマイズした横断検索を構築できる。これによって、「○○線沿線横断検索」や「○○市内横断検索」といった横断検索が構築可能だ。

 ユーザーが構築した横断検索は、「自分用」または「公開用」のどちらかを選べる。カーリルローカルの「マイ・カスタム検索」ページに保存されるほか、「公開用」の横断検索は「公開中のカスタム検索」ページに掲載される。

 2月1日時点では、インターネット上に検索システムを公開している公共図書館の約7割に対応している。検索対象となるのは、これまでカーリルで提供していたISBNのある書籍の所蔵情報に加えて、地域資料や行政資料、映像資料など図書館が所蔵するすべての資料。

 カーリルは今後、対応する公共図書館を拡大するとともに、横断検索のニーズの多い専門図書館などにも積極的に対応を進めていく。また、現在提供中の所蔵情報に加え、図書館の書誌情報にアクセスできるAPIも提供する予定だ。


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(増田 覚)

2011/2/2 16:15