双日、さくらインターネットの連結子会社化を目的に株式公開買い付け


 双日株式会社は22日、さくらインターネット株式会社を連結子会社化することを目的として、同社の株式を公開買い付け(TOB)により取得すると発表した。

 双日は、さくらインターネットの29.31%の株式を保有する筆頭株主で、今回のTOBによりこの割合を40.29%に引き上げる。買い付け価格は1株あたり23万円で、22日の東証マザーズ市場における同社株式の終値(17万700円)を約35%上回る。

 また、双日ではさくらインターネットを連結子会社化することを目的として、さくらインターネット代表取締役社長の田中邦裕氏の資産管理会社である株式会社田中邦裕事務所との間で、株主間合意書を締結した。田中氏の資産管理会社はさくらインターネットの10.75%の株式を保有する第2位株主で、合意書により資産管理会社は今後、双日の意思に基づいて議決権を行使する。

 双日では、TOBは連結子会社化を目的としたもので、TOB成立後も株式の上場を維持する方針であることから、双日と田中氏の資産管理会社が保有する株式の合計比率が51.04%となることを上限としており、これを超える株式の買い付けは行わないとしている。

 さくらインターネットでは、TOBに対して賛同を表明。また、22日付で双日と業務提携契約書を締結しており、取締役会の構成はさくらインターネットが指定する取締役が4人、双日が指定する取締役が2人となることなどが定められたという。


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(三柳 英樹)

2011/2/23 12:09