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BtoB事業運営サイト、15%以上が年間1億円以上の予算投入〜Web広告研究会調査


 社団法人日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会(以下Web広告研究会)は、「BtoBサイトの運営実態に関する調査」を実施、3月1日に調査結果を発表した。

 この調査は、法人や団体、取引先、専門家などのBtoBユーザーを主な対象としたウェブサイトをBtoBサイトとして、サイトを運営する企業に運営実態を調査したもの。昨年11月に郵送調査により実施し、130企業の回答を得た。

 調査によれば、ウェブサイト運営の担当部署の人数は96.9%が2人以上で、ほとんどが複数人員により運営されている。20人以上の企業も30%を占める。また、担当サイトの年間予算は500万円未満の企業が30.8%と最も多いが、一方で1億円以上の企業も15.3%に上る。機械・その他製造業、金融・サービスその他の業種では10億円以上とする企業も見られた。

サイト運営担当部署の人数 担当サイトの年間予算

 また、月間PV数については、10〜50万PV未満が19.2%で最も多かったが、次いで100〜500万PV未満16.9%、1万PV未満15.4%と続き、比較的特定のPVに偏りなく分散している。1000万PV以上とメディア並みのアクセスを持つ企業も6.2%に上る。

 ログ解析解析方法については、タグ埋め込み型/ウェブビーコン型が62.3%、サーバーログ型が43.1%となり、ほぼこの2つのタイプで占められている(複数回答)。ただし製品・サービス分野別に見ると、機械・その他製造では、タグ埋め込み型/ウェブビーコン型44.4%に並んでパケットキャプチャ型が44.4%と4割以上で採用されており、他業種ではあまり採用されていないパケットキャプチャ型を採用する企業が多いことがわかる。

担当サイトのログ解析方法。タグ埋め込み型/ウェブビーコン型が6割強、サーバーログ型が4割強で大半を占める(複数回答) 属性別ログ解析方法。機械・その他製造ではパケットキャプチャ型の採用率が高く、化学ではサーバーログ型が高くなっている

 担当サイトの評価指数(複数回答)では、PV数が76.2%で最多。次いでUU(ユニークユーザー)数が54.6%、カタログなどの資料請求数40.8%と続く。売上(25.4%)やメールマガジンや会員制度の登録者数(24.6%)を評価軸とする企業も全体の4分の1に上る。報告評価指標でもPV数が62.3%、UU数が39.2%で1位、2位となっており、多くの来訪者と閲覧PVを集めることが第一の指標となっていることが伺える。

担当サイトの評価指数(複数回答)。PV数が最も多く76.2%、次いでUU数54.6%となった 担当サイトの報告評価指数(複数回答)。こちらもPV数が最多で62.3%、次いでUU数39.2%。とくに報告項目はないとする回答も15.4%あった

 担当サイトと業務系データベースとの連携については、SCM(サプライチェーンマネジメント)系では商品データべースと連携している企業が16.9%、CRM(顧客管理システム)系では顧客データベースと連携している企業が24.6%、問い合わせ履歴管理と連携している企業が19.2%あった。

 一方で、業務系データベースとの連携をしていないとする企業は45.4%と半数近くに上った。連携をしていないとする企業を企業規模別に見ると、100人未満で50.0%、100人以上1000人未満で40.0%、1000人以上で46.2%と、企業規模が大きくなるほど連携が進んでいるとは言えないことがわかった。むしろ顧客データべースでは100人未満で36.4%、100人〜1000人未満で36.7%なのに対して、1000人以上では16.7%とむしろ遅れている状況となっている。商品データベースでも、100〜1000人未満では30.0%が連携しているが、1000人以上では15.4%に止まっている。

担当サイトと業務系DBとの連携 企業規模別に見た担当サイトと業務系DBとの連携

 なお、Web広告研究会では今回の調査結果をもとに「B2Bサイトの運営実態から見る企業マーケティング」と題したセミナーを3月8日に開催。Web広告研究会の会員社は1社2名まで無料で3名から1名2100円の追加料金で、一般は1名2100円で参加可能。Web広告研究会のセミナー告知ページから申し込みできる。

 


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(工藤 ひろえ)

2011/3/1 06:00