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Mozilla、Firefox 4正式版を公開、HTML5やCSS3、WebGLへ対応


 Mozillaは23日、ウェブブラウザー「Firefox 4.0」を公開した。日本語を含む80以上の言語に対応しており、Windows版、Mac OS X版、Linux版がMozillaのサイトからダウンロードできる。

 Firefox 4は、Gecko 2.0 ウェブプラットフォームを採用。今回のメジャーアップデートでは、新JavaScriptエンジン「イェーガーモンキー」搭載など、全面的に高速化が図られた。起動時間が短くなり、静的なページの読み込みも動的なウェブアプリケーションの実行も高速化。また、ハードウェアアクセラレーションによりグラフィックスの高速表示も実現した。Firefox 4 は、前バージョンの3.6と比べて最大6倍に高速化されたとしている。

 ユーザーインタフェースも刷新し、メニューを左上に配置された「Firefox」ボタンにまとめるとともに、タブを最も目立つ最上部に配置した。複数のタブをドラッグ&ドロップでグループ化できるタブグループ機能などを実装した。また、Web メール、グループウェア、SNS など、よく見るサイトを開いたタブを固定できる、アプリケーションタブ機能も装備。アドオンの管理画面では、好みやニーズに合わせたカスタマイズを可能にする拡張機能を見つけやすくした。

 新たにFirefox Syncも標準搭載した。ブックマーク、開いているタブ、パスワード、フォームの入力履歴に、複数のパソコンやスマートフォンからアクセス可能となった。

メニューは左上に集約された。前バージョンに比べ、全体に動作がきびきびしている 動画再生のバッファリングが高速化されたのは、体感でも違いがわかる

 セキュリティ面も強化。行動ターゲティング広告の配信などを目的とした行動追跡を拒否するユーザーの意志をウェブサイトへ伝える「Do Not Track」機能を装備。そのほか、安全な接続を自動的に確立して中間者攻撃を阻止し、サイトへのログイン中に機密情報が漏えいするのを防ぐ「HTTP Strict Transport Security (HSTS)」機能や、サイト側で読み込むコンテンツを明示的に制限できるようにして、クロスサイトスクリプティング攻撃を阻止する「Content Security Policy(CSP)」 機能を装備した。

 技術面では、HTML5の最新仕様、ハードウェアアクセラレーションを活用したWebM形式の高解像度動画 、3Dグラフィックスをブラウザー上で動的に表現する「WebGL」への対応、オフラインデータストレージ、タッチスクリーンインターフェイス、音声の視覚化に応用できるAudio Data APIなどのウェブ技術に対応した。特設サイト「Web O' Wonder」では、これら新機能を使ったウェブを体験できるサンプルを用意した。

 なお、前バージョンがインストールされているパソコンにFirefox 4をインストールすると上書きされる。また、拡張機能ではFirefox 4に対応していないものもある。必要な拡張機能が利用できないために前バージョンに戻したい場合は、Firefox 4を削除して前バージョンを再インストールすることで、以前の環境に戻すことができる。デフォルトでは、Firefox 4を削除しても、ブックマーク、閲覧履歴、拡張機能やその他のアドオンは削除されず、その後インストールしたFirefoxで利用できる。

オプション設定画面で、[詳細]を選択、「トラッキングの拒否をWebサイトに通知する」にチェックを入れる 拡張機能の一覧画面。はてなブックマーク、ThinkPadのパスワードマネージャソフトのアドオンがFirefox4に非対応だった

 Mozillaでは同日、Android版についてリリース候補(RC)版が完成し、Androidマーケットでの配布を開始したことも発表しており、Android版も近くリリースされる見込みだ。日本語を含む10以上の言語で利用できる。


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(工藤 ひろえ)

2011/3/23 03:10