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本の要点をWiki的にまとめる、ソーシャルリーディングサイト「ブクペ」


ブクペのトップページ

 株式会社ブクペは1日、複数のユーザーで本の要点をまとめられるソーシャルリーディングサイト「ブクペ」を開始した。利用は無料。本のまとめを投稿するには、Twitterアカウントでのログインが必要。

 主な機能は、1冊の本の要点を共同編集する「ブクペディア」と、個人でまとめる「本の要点まとめ」。どちらも、書籍または著者をサイト上で検索し、本1冊につき5000文字以内で要点をまとめる。

 「ブクペディア」でまとめた内容に関しては、Wikipediaのように上書き編集が可能。編集履歴は最大10件まで閲覧できる。ユーザーがまとめた本の要点は、マイページから確認できる。

 5000文字以内という文字数制限を設定したのは、「著作権に配慮したため」(ブクペ代表取締役社長の鳥羽悠史氏)。本の内容を丸ごとコピーする盗用行為などを防ぐ狙いがある。「文字制限があるからこそ本のエッセンスを抽出できるメリットもある」。

 ユーザーは、面白い「ブクペディア」や「本の要点まとめ」があった場合は、サイト上からTwitterやFacebook、はてなブックマークといったソーシャルメディアに投稿できる。これらの投稿数に基づいたブクペランキングも提供する。

 5月には、複数の本から自分が設定したテーマに適した要点をまとめる「マイ論文」機能を追加する。例えば、「経営者の名言」といったテーマを設定し、複数の本から名言を引用したり、自らの意見を加えられる。いわば、コンテンツを収集・編集して共有する“キュレーション”のようなサービスだ。

 個人で要点をまとめたページには「Amazon アソシエイト」のアフィリエイト広告を掲載でき、購買数に応じて発生する紹介料を全額得られる。5月には、広告のクリック数に応じて、広告収入が7〜8割もらえる仕組みも導入する。ブクペの収益源は、残りの2〜3割の広告収入やサイト上のバナー広告など。

本の要点まとめプラットフォームを目指す

ブクペ代表取締役社長の鳥羽悠史氏

 ブクペは2月14日に設立されたばかり。鳥羽氏は、株式会社サムライインキュベートで位置情報関連サービスを手がける社内事業「Where 2.0」を立ち上げた経験がある。その間、プライベートではビジネス書を中心に年間200冊を読破。本を片手に要点をWordでまとめるのがライフワークとなり、ソーシャルリーディングの可能性を感じ始めたという。

 「現在のソーシャルリーディングは、レビューを共有したり、所有する本を記録するサービスが大半。これに対して、本の要点をWiki的にみんなでまとめれば、効率的に本の要点を把握できるし、自分以外の視点を知ることができる。他人のまとめを見たかったという、個人的な思いも会社設立の背景にはある。」

 今後はオンラインのサービスに加えて、オフラインで2週間に1回、著者を招いた読書会を開催し、利用者拡大を図る考え。サービス開始から1年間でユーザー数十万人、本のまとめ数200万冊が目標。「本の要点まとめのプラットフォーム」を目指す。


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(増田 覚)

2011/4/4 14:06