ストリートビューに東京湾の水上風景、鈴鹿サーキット内部など30カ所追加


 グーグル株式会社は11日、「Gooleマップ」の「ストリートビュー」において、世界遺産にも指定されている白川郷や姫路城、京都・天龍寺はじめ、鈴鹿サーキットや西武ドームの内部、大須商店街、父島など30カ所を公開したと発表した。東京湾の水上からの眺めもある。

東京湾の水上からの眺め鈴鹿サーキットのコース上

 施設や寺社、名所などの内部をストリートビューで公開する「スペシャルコレクション」として追加したもの。同コレクションは日本では2009年10月より提供が開始されており、これまで京都・二条城、北海道大学、旭山動物園、富士急ハイランド、広島原爆ドーム、厳島神社など53カ所が公開されていた。

 今回追加されたのは、白川郷、天龍寺、姫路城、好古園、犬山城、名古屋城、高知城、姫路城、鎌倉の寺社10カ所(鎌倉大仏高徳院、長谷寺、鶴岡八幡宮、鎌倉宮、銭洗弁財天宇賀福神社、浄智寺、東慶寺、光明寺、円覚寺、建長寺)、鈴鹿サーキットのコース上、西武ドームのグラウンド上、東京湾、大阪大学、京都市動物園、博物館明治村、桂浜公園、大須商店街、父島、リバーサイドフェニックスゴルフクラブ、ノーザンカントリークラブ錦ヶ原ゴルフ場、セントレジャーゴルフクラブ市原、石岡ゴルフ倶楽部の計30カ所。

 このうち東京湾は、世界初の水上コレクションだという。ストリートビュー撮影用の三輪自転車「トライク」を船上に固定し、日の出桟橋~レインボーブリッジ~お台場を撮影した。道路上からのストリートビューと同じように、水上からの眺めを360度楽しめる。西武ドームの撮影でもトライクを使用。野球の試合開始前にグラウンドを走行して撮影したとしており、スタンドに観客が入っているのがわかる。

 グーグルでは、公道からの眺めを撮影・公開する通常のストリートビューに加え、名所施設などと協力してその内部を撮影・公開するスペシャルコレクションも展開している。施設のオーナーなどから撮影リクエストを受け付ける「ストリートビュー パートナー プログラム」も設けており、今回公開された父島も観光協会からのリクエストに応じたものだという。片道25時間の航路を含め、撮影完了までに1週間ほど要した。

スペシャルコレクションの撮影風景。大仏の前にあるのが「トライク」東京湾の撮影風景西武ドームの撮影風景。球場のグラウンドとしては他に、広島市民球場がすでに公開されていた

 このほか、ローマのコロッセウムの内部など、日本以外のスペシャルコレクションも追加されている。「ストリートビュー ギャラリー」ページで一覧化されており、「広島」「大学」「日本の城」「日本の名所」「世界の名所」などのカテゴリーから探せる。


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(永沢 茂)

2011/4/11 14:44