PC内の動画を無線伝送、デコードしてHDMIでテレビ出力~プラネックスが新製品


「MZK-WD300DH」

 プラネックスコミュニケーションズ株式会社は24日、離れた場所にあるハイビジョンテレビへPCの表示画面などを無線伝送するためのワイヤレスディスプレイシステム「MZK-WD300DH」を発表した。テレビにHDMI接続する本体ユニット部と、PCのUSBポートに取り付ける専用無線子機のセット品で、メーカー発表の参考価格は1万500円。7月下旬発売予定。

 無線LAN規格のIEEE 802.11a/n(5GHz帯)を利用。本体ユニットと子機の間を最大300Mbpsでアドホック通信することにより、ハイビジョン映像をPC側からテレビ側へ一方向に伝送できるシステム。無線通信の内容はWPA2-PSK(AES)で暗号化される。

 動作モードは2種類。「ミラーモード」は、PCで表示された画面を基本的にそのままテレビへ伝送する。入力側の解像度は最大1280×720ドットで、フレームレートはPC側のスペックに応じて5fpsもしくは25fpsのどちらかが自動選択される。Core 2 Duoシリーズ以上、Athlon II X4シリーズ以上のCPUを搭載したPCでの利用が推奨されている。

 もう1つの「シアターモード」は、動画視聴に特化。PCに保存された動画ファイルを本体ユニット側で随時ハードウェアデコードするため、PCの性能に依存することなく、安定して視聴できるという。入力側解像度は最大1920×1080ドット。フレームレート60fps。対応ファイル形式はH.264、MPEG-4、MPEG-2、Windows Media Videoに限られる。

 本体ユニットと子機間の通信設定は、出荷段階で設定済み。対応OSはWindows 7/Vista/XP。なお、本体ユニット側の映像音声出力端子はHDMIのみ。


関連情報


(森田 秀一)

2011/6/27 06:00