震災復興のためのアプリや漫画など広く制作呼び掛け、経産省が国民運動


 経済産業省は4日、内閣官房IT室や総務省、文部科学省と連携し、東日本大震災からの復旧・復興に向けた国民運動「ネットアクション2011」を開始すると発表した。国民や企業における活動を後押しするかたちで、「震災からの開かれた復興を目指す」という。

 ネットアクション2011のキャンペーンサイトを開設し、震災からの復旧・復興のためのアプリケーション開発などを呼び掛ける。行政などが保有している公共データや民間企業が公開しているAPIなどを集約し、開発の材料としてインターネットで提供していく。

「ネットアクション2011」キャンペーンサイト

 現在募集しているのは、被災地の復旧・復興を支援するウェブサービス/アプリケーション、節電を支援するウェブサービス/アプリケーションで、スマートフォンアプリやガジェット、ブログパーツなども含む。また、夏の電力需要のピークを乗り切るための節電のアイデアも募集中だ。

 さらに発表資料によると、これ以外にも呼び掛ける課題の例として、写真や音楽、動画、漫画、キャラクターなど、震災からの復旧・復興を支援するコンテンツ/デザインの創作も挙げている。

 経産省では、運動の趣旨に賛同し、ウェブサービス/アプリケーションのためのAPIやクラウド環境、クリエイターのためのコミュニティなどを提供してくれる「アクションパートナー」を募集している。

 4日には、ネットアクション2011の立ち上げ会見が「ニコニコ生放送」で中継された。会見の様子は、タイムシフト視聴で閲覧可能だ。


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(永沢 茂)

2011/7/5 18:31