マカフィー、マルチOS・台数無制限で使えるセキュリティソフト
マカフィー株式会社は29日、個人向けセキュリティソフト「マカフィーオールアクセス2012」を発売した。1つのパッケージでWindowsやMac、Androidなど複数のOSに対応し、ユーザーが保有するデバイスに台数の制限なくインストールできるのが特徴。
価格は1年間利用できる「1年1ユーザー版」が9980円。SOHOなどでの利用を想定した「1年5ユーザー版」が1万4800円。対応OSはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5以降、Android 2.1以降、BlackBerry 4.5以降、Symbian S60 3rdおよび5thエディション。
個人向けの有償セキュリティソフトは通常、1つのパッケージでインストール可能なデバイスの台数に制限がある。これに対してマカフィーオールアクセス2012は、手持ちのデバイスが増えても新たにセキュリティソフトを購入する必要がないのがメリットだ。
インストールする際にはまず、パッケージ同梱のカードに記載された登録番号を専用サイトで入力する。その後、デバイスごとに提供されているセキュリティソフトを専用サイトからダウンロードする。
ソフトのインストールページ |
機能面では新たに、アプリケーションが外部のサーバーにデータを送信する際、マカフィー独自のクラウド上のデータベースに照合し、危険性がある場合にはサーバーへの接続をブロックする「ネットガード(ファイアウォール機能)」を搭載した。
さらに、PCに接続したUSBドライブを自動的にスキャンする機能、重要なファイルを暗号化してパスワードで保護する機能、FacebookやTwitterなどで共有するための短縮URLを生成する機能なども追加した。
このほか、数百ものコンポーネントを最適化したことにより、同社従来製品比で起動時間を約10%、全スキャンにかかる時間を50%以上削減したという。
米McAfeeのトッド・ゲブハート共同社長 |
29日に開かれた記者発表会で米McAfeeのトッド・ゲブハート共同社長は、「WindowsもMacもスマートフォンも、このシンプルな製品を通じてあらゆる脅威から保護できるだろう」とアピールした。
また、9月13日に米Intelと共同で発表した新たなセキュリティ技術「McAfee DeepSAFE」については、「OS下の脅威を排除するセキュリティのプラットフォーム」と説明した上で、近日中に同プラットフォームで動作する2つの製品を発表する計画も明らかにした。
「McAfee DeepSAFEは、セキュリティ分野の革命とも言える技術。来年上半期にもこれらの技術はコンシューマー製品に組み込まれるだろう。」
関連情報
(増田 覚)
2011/9/29 16:59
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