Windows Live Hotmail、“グレーなメール”の対策機能を強化


 米Microsoftは3日、ウェブメールサービス「Windows Live Hotmail」において、“グレーなメール”の処理に役立つ機能を追加した。

 同社によれば、グレーなメールとは、ある人にとっては「迷惑メール」だが、ある人にとっては「重要なメール」である可能性があり、白黒が付けられないメールのこと。かつて購読していたメールマガジンや、サービス加入時に登録した通知メールなどがあるという。

 機能強化ではまず、Office文書や写真が添付されたメールをフィルターするSmartScreen技術を利用し、95%の正しい確率でメールマガジンを「ニュースレター」カテゴリーに分類するようになったという。分類されたメールはユーザーがカテゴリー登録・解除を行うことにより、Hotmailの精度が向上するとしている。

 次いで、ニュースレターの購読をワンクリックで停止する機能を追加。Hotmail上の「受信登録の取り消し」をクリックすると、Microsoftがユーザーに変わってメールの差出人に購読停止を通知するとともに、一括処理でその差出人からのメールをすべて削除する。受信登録の取り消しが完了するまでに届くメールは、迷惑メールに振り分ける。

ニュースレターの購読をワンクリックで停止する機能

 また、特定の差出人から届いた最新のメールだけを残す「クリーンアップ」機能を導入した。「ニュースレターは購読したいけれど、最新の1通だけ残してあとは削除したい」というユーザーを想定したものだ。受信から一定期間を経過したメールを削除したり、ユーザーが選択したフォルダーに移動させることも可能となっている。

「クリーンアップ」のスケジュール設定

 さらに、フラグ機能を強化し、メールにフラグを付けたとき、それらのメールを受信トレイの最上部に表示するようになった。特定の差出人から受信したメールには必ずフラグを付ける設定も可能。フラグ機能の強化により、ユーザーにとって大切なメールが見つけやすくなるという。

フラグを付けたメールは受信トレイ最上部に表示される

 このほか、メールを振り分けるためのカテゴリーのカスタマイズにも対応。ユーザーは新しいカテゴリーを作成すると、同様のメールに同じカテゴリーがすぐに適用されるため、過去のメールを探したり、新たな振り分けルールを作成する必要がないとしている。

カテゴリーのカスタマイズにも対応した

 なお、これらの機能は今後数週間をかけて、すべてのユーザーに提供される予定。


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(増田 覚)

2011/10/5 13:07