サムスン、日本と豪州でiPhone 4S販売差し止めを請求
サムスン電子(Samsung Electronics)は、日本とオーストラリアにおいて、アップルの「iPhone 4S」の販売を差し止めるよう、それぞれの裁判所に申し立てたと発表した。
サムスンとアップルでは、互いに特許を侵害したと、世界各国で争っている。サムスンによれば、日本における申し立てでは、HSPA方式における消費電力制御の特許1種類、航空機に搭乗する際のモードなどユーザーインターフェイスに関する特許3種類が侵害されたとして、「iPhone 4S」の販売差し止めの仮処分を求めている。さらに日本ではiPhone 4、iPad 2についても訴訟対象に含まれる。
サムスンでは、アップルが特許侵害を継続し、サムスンの技術にただ乗りしている、として「知的財産を断固として保護する」とコメントしている。
一方のアップル日本法人は、「サムスンの最新の製品がハードウェアの形状からユーザーインターフェイス、さらにはパッケージにいたるまで、iPhoneとiPadに酷似しているのは偶然とは思えません。このような目に余る模倣を行うことは、誤った行為であり、他社がアップルのアイデアを盗用したときは、自社の知的所有権を守る必要があります」との声明を出している。このコメントは、今回の件に限らず、サムスンとの特許係争に関し、一貫して出しているもので、9月上旬、アップルがサムスンを訴えた際にも案内されている。
関連情報
(関口 聖)
2011/10/17 18:12
-ページの先頭へ-