ソーシャルメディア活用の企業PR、Twitter「欠かせない」、Facebook「今後」
シックス・アパート株式会社は21日、「ソーシャルメディアの商用利用に対する意識調査」の結果を公表した。ソーシャルメディアを積極的に使う一般ユーザーの多くは、企業が運営するTwitterアカウントやFacebookページ、ブログに接触しており、これらを利用した企業のマーケティングやPR活動が受け入れられていることがわかったという。
調査は9月15日から9月30日まで、シックス・アパートが提供するブログ/メディア向けのソーシャルメディア相互連携ツール「Zenback」の告知欄でアンケートを実施し、766人が答えた。回答者のTwitter利用率は93.2%だったことから、今回の調査対象はインターネット先進ユーザーだったとしている。
調査によれば、企業のTwitterアカウントをフォローしたことがある人は75.3%。また、企業のTwitterキャンペーンに参加した人は59%と半数を上回った。2回以上参加した人は47.3%とリピーターも多いことから、シックス・アパートは「インターネット先進ユーザー層に向けた認知度向上において、Twitterは欠かせないメディア」と分析している。
Twitterの利用頻度 | 企業のTwitterキャンペーンに参加した回数 |
一方、企業のFacebookページに「いいね!」ボタンを押したことがある人は55.2%。そのうち、Facebookを利用した企業のキャンペーンに参加した人は26.5%(全体の約15%)にとどまったことから、「ビジネスでの活用はTwitterと比較すると、まだこれからの段階」(シックス・アパート)との見方を示している。
企業Facebookページを「いいね!」したことがあるか | 企業Facebookページのキャンペーンに参加したことがあるか |
このほか、企業のブログを認知したきっかけとしては、「企業ウェブサイト」が73.0%で最多。次いで、「ソーシャルメディア」が38.9%で、3位の「検索」の30.4%よりも多く、「ソーシャルメディアとブログ間での連携の重要性が高まっている」(シックス・アパート)と見ている。
今回の調査で利用したZenbackは、ブログなどのウェブメディアに設置して、他のブログやTwitterなどソーシャルメディアと相互連携させるウィジェット。現在、約8000のウェブメディアに導入されており、月間の表示回数(インプレッション)は約1億7000万に上るという。
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(増田 覚)
2011/10/21 14:00
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