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ソーシャルメディア友達が多いほど“非リア充”? 電通が「SNS100友調査」


 株式会社電通は2日、ミニブログやSNSのアクティブユーザーを対象としたインターネット調査「SNS100友調査」の結果を発表した。関東圏に住む15〜37歳の男女1万3438人に予備調査を行い、その中で「100人以上の友達登録」を行っている800人に本調査が実施された。回答者の平均友達登録数は256人。SNS利用者の8割が「現実でも交流がある」と回答した一方、ミニブログでは約6割が「ネットだけの交流」と答えるなど、独特の傾向が浮かび上がった。

 今回の調査は、PC向けのインターネット調査として9月上旬に実施された。回答者の年代別に15〜19歳(中学生を除く)、20〜22歳、23〜27歳、33〜37歳の4種類に属性を分け、さらに性別を加味した8属性を設定。各属性から100名ずつ回答者を選定した。

 予備調査1万3438人中、「ソーシャルメディア上で友達数」の設問で「100人以上」と回答したユーザーは全体の14%。このうち本調査に参加した800名は、平均256人の友達を登録していることがわかった。予備調査全体での平均は57人だった。

 友達の登録傾向については、ミニブログとSNSで違いが現れた。「ネットだけで交流している友達」の割合を聞いたところ、大手ミニブログ利用者は64%だったのに対し、国内大手SNS利用者では22%。SNSのほうが、現実の友達同士の交流により多く使われていることがわかった。

 登録しているコミュニティの平均数は12。その内訳上位は、「趣味」が65%、「学校」が54%、「地元や家族」が40%。調査レポートでは「現実生活におけるコミュニティを、必ずしも現実生活だけのつながりではないコミュニティ(趣味)が上回る結果になった」と分析。「ソーシャルメディアでは現実生活での接触がない分、共通の『趣味・関心事』等で結びつき、お互いの同質さを確認しあうことが出発点となっている」とも補足している。

 ソーシャルメディアの中でミニブログを最も多く利用している272人の中では、約94%が他人の発言を引用すると回答。約60%は自分のコメントを付けずにそのまま引用するという。コメントを付けずに引用する理由を聞いたところ、最も多かったのが「ただ伝えたい・共有したいから」で62%。引用によって友達と盛り上がる、情報拡散の波に参加する喜びが、時に爆発的な情報の広がりを見せるとレポートは言及している。

 また、ソーシャルメディア上でのプロフィール公開については、特に若い世代が「問題ない」とする傾向が浮かび上がったという。回答者800人中、「プロフィール全体公開OK」とした人は47%だったが、年代別では33〜37歳が40%、23〜27歳が48%、15〜19歳では51%だった。なお「自分の顔写真公開OK」とした人は全体の38%で、やはり若い世代ほど抵抗を感じていないとする人の比率が高かった。

 「現実生活は充実しているか」という設問については、「ノー」と答えた人の割合を友達登録数別に集計した。100〜149人登録している人では13%、150〜229人登録者は14%、300人以上登録者では21%だった。

 この数値からは、はソーシャルメディア上の友達登録数が、現実生活の充実感には直結しない傾向が伺える。趣味の似た人、共感できる人が集まりやすいソーシャルメディアは快適である一方、現実生活ほどの摩擦や手応えがないのではないか、とレポートでも分析されている。


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(森田 秀一)

2011/11/4 13:14