東京都、青少年健全育成条例に基づき、子供向けに推奨のケータイ5機種を発表


9都県市携帯電話等推奨マーク

 東京都は21日、「東京都青少年の健全な育成に関する条例(青少年健全育成条例)」第5条の2の規定に基づき、携帯電話端末5機種および携帯電話の機能・サービス7項目を推奨したと発表した。「青少年に対するインターネット上の有害情報対策や生活習慣を乱すような利用や依存的な利用を抑止すること」が目的。東京都のほか、埼玉県、千葉県、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市の9都県市でも共同で推奨するかたちとなり、「9都県市携帯電話等推奨マーク」がカタログなどに表示される。

 推奨端末は、ソフトバンクモバイルの「みまもりケータイ SoftBank 005Z」、NTTドコモの「キッズケータイ HW-02C」、KDDIの「mamorino 2」、ウィルコムの「WX01A」「WS005IN nicoハート」。サービス・機能としては、例えばKDDIの「ティーンズモード」、NTTドコモの「親子モード/迷惑メール対策設定/アクセス制御カスタマイズ/タイプリミット/ご請求内訳サービス/一定額到達通知」といったものが挙げられており、サービス・機能ごとに推奨条件となる機種も示されている。

 いずれも「おおむね小学生程度」または「おおむね中学生以上」という2つの区分に分けて推奨している。区分の要件としては、小学生は「ウェブサイトの利用ができないことのほか、青少年が保護者の望まない相手と連絡を取ることを防止できること等」、中学生では「ウェブサイトを利用する場合に、いわゆるホワイトリスト方式のフィルタリング機能を有していることのほか、深夜の利用制限ができること、生活習慣を乱すような利用を抑止することができること等」。

 なお、この推奨制度は、東京都が保護者に対して、青少年に携帯電話端末などを持たせることを推奨するものではない。また、推奨されたもの以外の端末・機能を青少年が使用することを禁ずるものでもないとしている。

 2010年に改正された青少年健全育成条例において、子供向け携帯電話の推奨制度が新設された。改正条例は今年7月1日より全面施行されている。


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(永沢 茂)

2011/11/21 14:47