Microsoftが「SkyDrive」アップデート、ファイル管理の改良や右クリック対応


 米Microsoftは29日、オンラインストレージサービス「SkyDrive.com」をアップデートしたと発表した。ユーザーインターフェイス面が主要な変更点だ。ファイル管理の改良、HTML5のサポート、右クリックへの対応、PDF/RAWファイルの対応などが行われている。

 ファイル管理機能が改良され、ファイルの削除、コピーや移動、名前の変更、共有、作成など、ほとんどのアクションをインラインで行えるようになった。また、複数のファイルを同時に選択して作業することも可能になった。また、右クリックによって、その場で利用できるアクションが表示され、ネイティブアプリケーションのような操作感を味わえる。

 ファイル共有も容易になり、ファイル情報ペインから個々のファイルをメールやFacebook、LinkedInなどで共有できる。相手のメールアドレスを入力すると、閲覧のみ許可、編集も許可するといった細かな設定を行うことができる。相手と共有しているファイルの一覧を表示させることも可能だ。

 HTML5のサポートにより、ファイルアップロードをドラッグ&ドロップで行えるようになり、アップロード途中にはステータスバーも表示される。この機能は、HTML5 File APIを採用しているInternet Explorer 10、Google Chrome、Firefox、Safariで利用できる。

 そして、Microsoft Web Appsとの連携も強化され、SkyDriveの中でOfficeドキュメントアイコンをクリックすると、必要なOffice Web Appsが起動し、その場で閲覧・編集を行うことが可能になった。

 さらにPDFファイルとRAWファイルもサポート。これにより、SkyDrive内でPDFファイルをクリックすると、利用しているブラウザーが対応しているPDF表示機構で表示できる。

 このほか、写真のスライドショーのパフォーマンス向上、SkyDrive.comログイン時の先読みによって、体感速度も高速化している。

 今回の発表に合わせ、MicrosoftではOffice 365サービスを利用できる国を追加したほか、Lync for MacやWindows Phone 7.5のサポート、Sharepoint Business Connectivity Serviceも発表している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/11/30 12:45