バッファロー、HDD価格高騰でNAS製品を値上げ。年末の安定供給を図る


 株式会社バッファローは、HDD調達価格の高騰から、容量2GBのNAS「LS-WSX2.0TL」シリーズ2製品の名称を改め、価格を見直して新発売すると発表した。

 値上げするNASは旧製品名「LS-WSX2.0TL/R1」、同「LS-WSX2.0TL/R1WH」の2製品。2製品は同一仕様で「R1」がブラック、「R1WH」がホワイト筐体。1GBのHDDを2基搭載している。いずれも旧製品からの仕様変更はないが、旧製品名の末尾に「J」を付加する形で名称を改め、旧価格3万4900円(税別)から新価格4万5500円(税別)に値上げ。新製品として、12月中旬の出荷を予定している。

 バッファローでは価格見直しの背景について、タイの洪水被害でHDDの供給量が減少する一方、需要は引き続き旺盛なことから、世界的にHDD価格が高騰していることを挙げている。国内では12月に、ボーナス商戦や年末年始特番の録画需要などで録画用HDDの需要がさらに高まることが予測されるため、安定供給を目指しリニューアルしたもの。

 外付けHDD製品などではメーカーが早期に部材を確保するため、現在でも外付けHDDは洪水前の価格で入手できるものが若干市場に残っている。しかし、確保済みのHDD在庫が払底した後の価格維持は困難と見られ、各メーカーとも新製品については旧製品よりも高い価格となっている。




関連情報


(工藤 ひろえ)

2011/12/1 06:00